ただいま~♪
朝、見上げる空には羊の群れがいた。

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彼らはどこへ行くのだろう、

なんて思うのも、北海道といえば大草原にのびのび家畜された動物たちの景色を早く目にしたいなと思っていたから・・・
写真でしか見たことのない、この世界はもうすぐであるのだろうか・・・。

旅157日目 「のんびり・・・」

夜明けとともにAM4:30、起床。
昨日も言ったように、これほど朝早く起きるのも6:50のフェリーに乗るためだ。

フェリーの中で寝ることに決めて、眠い目こすりながら撤収。
昨日洗濯したシャツや靴下がまだ乾いていなかったため自転車にくくりつけて出発することとなった。

ちなみにこれを乗り過ごすと次は夕方の4時までフェリーがないから必死だ。
時計を見ながらフェリーターミナルまで10kmの道のりを飛ばした。

・・・なのだが、

AM6:50。「ボォーッ」と空に鳴り響く警笛の音とともに離岸していく。
・・・そんなフェリーを自分は岸から肩を落として見送っていた。

もう自分に呆れるばかりだ・・・
予定通りターミナルに到着するも、財布を開けば自分の口も開いた。
なんと、フェリー代を持ち合わせていなかったため、フェリーを目の前にして諦めることとなってしまったのだ!(> <)/
もちろん残された時間で郵便局にセイコーマートと慌ててATMを探して走り回ったが願いかなわず、涙をのんでフェリーを見送ることとなってしまった。
ちなみに財布には3519円、そして自転車を含めたフェリー代は3570円と、
もう手当たり次第に島中の自販機の下でも覗いていこうかと思ったほどだ。
そんなわずかなものだけに、いっそう悔しさが残った・・・

次に江差に向かうフェリーは夕方の4時。
それまでなにしてすごそうか・・・。
とりあえずセコマで朝食を買い込み、フェリーターミナルへ戻るしかなかった・・・

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 ~奥尻港 フェリーターミナル~

そういえばウニだ!

お昼に再びコンビニに向かおうかというときにパッとひらめいたのが、
奥尻島名物のウニがまだ口にできていないことだった。
お昼時なのにお客は誰もおらず店主も座敷でテレビを見ているほど・・・
そんな暇をしていたターミナルそばに構える小さな食堂に顔を出すことにした。
「島はウニが特産なんですか」っと切り出せば、なんと!、ウニの時期はちょっとばかり遅かったらしいじゃないか!! (> <)/
初めて知ったが、ウニの解禁が7月の半ばからわずか1ヶ月間らしく、
しかも不運にもつい1週間前に漁が終わったと・・・!!
本日2度目のガックリといきそうになったが、”味付きウニ丼”ならと。
新鮮な生ウニ丼は食べることはできないが、
保存に味付けされたウニが食べられるというから、それを注文。

ちなみにそんな”味付きウニ丼”でも1800円と高価なもの!!
それだけあれば、あれもこれもできるじゃないかと、店主の前だからこそ口に出さず、自分の予想を遙かに越える値段に心の中で飛び上がるぐらいに驚いてしまった。
しかし島の名物とあってこれも思い出、食べることにした。
おじちゃんも奮発してくれて、イカ刺しまでサービスしてくれた。 

ghDSC01753.jpg

ghDSC01752.jpg

どんぶりでなく茶碗・・・
いや、これでも安い方なのかもしれないな。

そんな島自慢のウニ丼をひとくち口にすれば値段のことなどはすっかり忘れ、
夢中で食べていたほどだった。
ウニはもちろん、サービスのイカ刺しも甘くてすごくおいしかった♪
お世辞抜きに、本当に奥尻のウニは最高じゃないだろうか。


今朝の慌ただしさがウソのように、ゆったりとした時間が流れる。

気づけば右ひざからは血が流れ落ちるほど出血をしていた。
1時間ほどターミナル横の広場でお昼寝をしているうちに、どうやらアブにやられてしまったようだ、痛みはないもののなんか気持ち悪い・・・
トイレの水で洗い流すも、気持ち悪さはまでは洗い流せなかった。(> <)/

日陰がなくなってきのでフェリーターミナルに入りテレビを見ながらブログをするも、NHKの高校野球が気になってなかなかはかどらない。
エアコンどころか扇風機も無く、ターミナルを通り抜けていくすがすがしい風に異国の地を思わせるほどだった。
そんなテレビから流れてくる猛暑の注意におかしく思えたほど。
フェリーに乗り遅れたことに悔しがっていたが、おかげでこうしてのんびりとした時間を過ごすことができたし、逆に良かったのではないかと思えるほどだ。


4時、ウニ丸がお見送りをしてくれるなか、フェリーに揺られて島を出る。

こうしてようやく島を後にすることができた。
遠のいていく島を見つめては、この島旅を振り返り、こんな時間になるんだったらもう1泊島でキャンプしても良かったんじゃないかと、今更思ってしまう。
本当にいろんな思い出ができた奥尻島、ありがとう♪

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江差に戻って来た時にはすでに日没が近い。

横になって寝ていたせいもあり2時間半ほどの航海もあっという間だった。
まだ頭が眠りから覚めぬふわふわした頭で、薄暗いなかを数キロ先の道の駅目指して自転車を飛ばす。
途中、セイコーマートでカップ焼きそばに牛乳を購入、日没ギリギリの7時になろうかというころ、道の駅「江差」に到着、これで一安心・・・。

・・・かと思いきや、なんとこの道の駅が期待はずれ!
どこにテントを張る場所があるのだろうか!?
岸壁と道の間のポケットパークのような、小さな敷地に唖然とするばかりだ!
駐車場にテントを張ったりしてひかれてはたまらないし、また車が来ただけでも背筋が凍りそうで眠れたもんじゃないだろう。
しかし日没を迎えた今さら、公園を求めて走り出す気分にもならなかったので、
無理やりだが案内板の前にテントを設営させてもらった。

コンビニで買った夕食をすまし、8時には横に。

ghDSC01802.jpg


8月18日 おしまい。


走行時間 1:02[h]
走行距離 13.8[km]
平均速度 13.3[km/h]
最高速度 40.3[km/h]

積算走行距離 57023.1[km]

天候:晴れ
体調:良好

キャンプ地:道の駅「江差」


[あとがき]

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[2012/10/01 21:23] | 北海道(奥尻島)
トラックバック:(0) |

51円に泣くかな
風ささき
贅沢をしない旅だからこそ、感動も倍増するよね。
海のそばのフェリー乗り場、夏でも心地いい海風
が通り抜けるよね。
瀬戸内の須波港も、今年の夏、そうだったよ。
のんびりな今を大切に、平等に時は流れているん
だろうけど、実際は、旅時間はゆっくり流れているね。
2度目の雪は九州かな。
明日もいい旅を。

風ささき さんへ
サトシ
平等に時間が流れているはずでも、この地の穏やかな空気に得した気分になりますね♪
須波港もそうでしたか。
下界に戻ってから夏に逆戻りですね。(> <)/
乗鞍で寒さに震えていたら、今度は松本で汗を流してますよ~



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観光客がおもしろ半分に積み上げたのだろうか、器用に積み上げられた石が並ぶ。
そんな石積みが今では数え切れないほどになっていた。

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ここ”賽の河原”は幼くして先立った子供たちが、親のことを思いながら石を積み重ね、石の塔ができあがれば親不孝が報われるという。
そんな子供たちの負担を軽くするためにと、
島の方や観光客がこうして石を積んでいく場所であった。

もちろん、この賽の河原は島の言い伝えではあるが、
心にくるものがあり、ちょっとばかり涙を流しそうになったのは、
自分も死にたいと、よく口をこぼすことがあったからだろう。

子供が親より先に他界するのは、これ以上のない親不孝なのかもしれない・・・
そんなことを思いながら自分も少しばかり、石積みのお手伝いをしておいた。

昨夜の雨風に負けないようなものを・・・

旅156日目 「奥尻島」

”昨夜の雨風に負けないようなものを・・・”
そう、話は前後するが、昨夜は本当に雨風がひどかった!!

ただひたすら夜明けを待ち続けた。
それはもう、寒さと恐怖に心がふるえる夜だったといえる。

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テントにぶら下げたランタンは大きく揺れる。

ペグを刺さなかったことをすごく後悔した。
そう、あろうことか自分ときたらテントの基本とも言えるペグを刺していなかったのだ、
なんてバカなんだろうか、これまでアスファルトの道の駅でキャンプする事が多かっただけに、ペグを打つことなど考えもしなかった。
もちろん今からでもペグを刺そうかとも考えたが、なにしろこれまでペグを使ったこともないだけに、カバンの奥に眠るペグはどこにあるかすら記憶にない。
またそれを打ち込むハンマーも持ち合わせていなかった・・・

ちなみにキャンプした北追岬キャンプ場は岬の先端に位置しているため、
ババババ!!!っというけたたましい音とともに押し倒されるテント、
そして今にも折れてしまいそうなくらいに押し曲げられたポールを寝ながら手で支えていた。
もう寝ている自分をテントごと飛ばされるんじゃないかと心配したほどだ。
暗闇の海へと持って行かれる風が恐ろしく、
そんなもんだからろくに寝れないまま、夜明けを待ち続けた。

浸水もしてくるし、大変な夜だ。
これまでの旅のなかでもいちばん怖かった、孤独な夜が明けた・・・

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ほとんど寝ていないんじゃないだろうか、そんな今朝であったが目覚めは以外と良く、
そして無事に朝を迎えられたことにほっと胸をなで下ろす。

しかし今朝も風は強い。
バサバサと風に舞い踊るテントをしまうのは一苦労だった。
自分以外にもうひとり、ここでキャンプした横浜からツーリングにきたおじさんと話をしながら撤収。(不覚にも名前を聞かず・・・)

おじさんも風でペグを引き抜けられれば、雨風の中必死で打ち直し、
覗かせてもらったテントの中は自分と同じくびしょびしょに浸水していた。
同じ苦労をともにした仲間となると、
昨夜は必死であったが、不思議なくらいに笑い話として今朝は盛り上がった。

今朝は困った。朝食に食べるものがないからだ。
お米を炊くにも、昨夜にコーヒーを飲みすぎてしまい、カセットボンベを切らしてしまった
最悪、いつの日か頂いたリポビタンDだけで頑張ろうかと覚悟したが、
そんなおじさんから頂いたおにぎりに缶コーヒーを朝食に。
ありがとうございます♪ (>_<)/

撤収を終え、おじさんより一足先に出発!
少しのんびりしていたため、すでに9時を回ったころだ。
今日は島の最北端に位置する稲穂岬キャンプ場を目指して走る。
距離は20kmとあっという間に到着しそうだが、峠が待ちかまえていた。

やはり寝不足が響いているのか、足に力が入りにくい。
また気力すら吸い取ってしまう、どんよりとした雲の下を行くからか、
ペダルを漕ぐことがいつも以上に苦痛に感じた。

海の奇岩を横目に数キロほど走れば、道は山間へと海岸線を離れていく。
島の北部は山が広がり、これが結構登らされる。もう本当に辛い峠道!
唯一あるのは不気味に光る航空自衛隊の電波塔ぐらいだろうか。
民家ひとつ無い、まさに秘境とも言える地を進んだ。

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そんな峠を雨に打たれながら一生懸命に登った。

そう、今日も雨に悩まされた・・・
小雨が降り出してしまったが雨宿りする場所もなければ黙々と進む。
もうこれで4日連続の雨に、怒りも通り越して呆れていたからだ・・・。

先ほどのおじさんがクラクションを鳴らして走り去って早くも1時間。
自分はそんな峠を乗り越えるのに1時間以上もかけて登っていた。
他の旅人さんのブログで、案外あっさり越えられたとあったので余裕をかましていたが、自分には鬼のように辛い思いをした。
きっと自分がまだまだなんだろうな・・・

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そんな辛い峠を思い出に納めようかなと、カメラを手にした。

が!、どうしちゃったんだろうか、一眼レフの調子が悪い・・・
なんと!、あれこれいじっているうちにさらに重傷になってきてしまった!!

・・・これには言葉を失った。

連日の雨にやられてしまったのだろうか・・・!?、
もう本当にショックだ。福岡以来の2度目の故障に肩を落として峠を下る。
説明すると、シャッターは切れるものの、オートフォーカスが作動しない。
そう、出始めのカメラのようにマニュアルでピントを合わせなくては行けなくなってしまった・・・(> <)/

雨、カメラの故障、そして負の連鎖は続く・・・
大切なカメラの故障にショックを隠せなかったんだろう。
この峠で360℃のパノラマが広がるという球島山展望台に立ち寄るつもりが、
どうやら違う道に入ってしまったようで見あたらないまま長い下りに突入。
頭はカメラいっぱいで本当にショックであるし、またこの天気じゃ展望も期待できないいだろう、展望台は諦めた。


PM1:20島の最北端、稲穂岬に到着。

道を間違え遠回しになったが、これで島を一周したことになる。

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 ~稲穂岬~

キャンプ場のそばにある”賽の河原”と呼ばれる海岸を散策。
”さいのかわら”と読む。
そう、冒頭にも書いた場所だ。

ひざ下ぐらいのものから、腰の高さに至るものも、
そこには、昨夜の雨風にも耐えた立派な積石が残っていた。

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景色もようやく晴れてきた。

それまでの色のないモノクロ世界から解放されたかのようだ。
何日ぶりの青空だろう、そんな青空に吸い込まれる感覚が嬉しい♪

キャンプ場は無料の割にしっかりとした設備、夕方の船で島を出ようかとも考えていたが、ここでキャンプすることにした。

久々の晴れ間に、また時間があったので久々に自分で洗濯♪
自分で洗濯するのは青森のねぶた祭り以来のことだ。
ゴシゴシ自炊場で洗ったパンツをテントの上に広げる。
道の駅や公園ではなかなかできなかったことだけに、旅人らしさを覚えた。

また昨夜に懲りて、テントにはペグをしっかりと打ち込んで固定。
こんなもので大丈夫だろうか、カバンの底で眠っていたペグを取り出し念入りに打ち込んだが、なんせ初めてのことによくわからない。

なぜ、いままでこうしなかったのだろうと、
ペグを打ち付けピンと張ったテントがいつも以上に凛々しく見えた。

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誰か来るか・・・、いや来て欲しいと思った。
しかし結局はひとり寂しくキャンプとなる。

近くの食堂が閉まれば、夕方にはちょっと怖い場所に感じた。  
夕飯にご飯を炊いてカレーを食べ、
テントに潜り込めば、日没とともに横に。

明日は奥尻島をでるつもりだ。
早朝の6:50のフェリーに乗って本土へと戻る予定なので、慌ただしい朝になりそうだな・・・。

ちなみにフェリーは1日2便で、その次は夕方の4:05分となる・・・


8月17日 おしまい。


走行時間 2:44[h]
走行距離 30.1[km]
平均速度 11.0[km/h]
最高速度 33.9[km/h]

積算走行距離 7009.3[km]

天候:雨のち晴れ
体調:良好

キャンプ地:稲穂岬キャンプ場 ()


[あとがき]
この記事は抜けていた去年のものです。

2012年9月19日、現在は長野県松本市にいます。
これから穂高岳、常念岳、焼岳、笠ヶ岳へと再び北アルプスに入ってきます!
北アルプス15座制覇すれば、投稿するのでまた見てください♪

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[2012/09/19 06:57] | 北海道(奥尻島)
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この時
風ささき
一眼レフが壊れたんだ。
札幌で修理に出す記事があったね。
奥尻島もしっかり回ってきたんだね、サトシくんら
しい。
高校生の時の北海道のキャンプでの、テントは、昔の2本のポールの三角テント、左右に4本ロープで石ころでペグ打ち。
バランスが難しかったよ。
また山男だね、次の投稿まで山の中、無事に下山するよう、気をつけて。
明日もいい旅を。

風ささき さんへ
サトシ
このカメラの修理で札幌に2週間もいる羽目になりましたよ。(笑)
この奥尻島もそうだし、島旅が好きになり、この先北海道では天売島、焼尻島、礼文島、利尻島にも足を伸ばしました。
どこの島も、それぞれに個性があり、はやく投稿できたらいいなと、自分でもムズムズします。(>_<)/


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これが本当に現実なのか・・・
言葉を探して探して、ようやく探し出した自分の言葉だった。

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北海道の南西端に浮かぶ小さな島。

今から18年前の7月、人々が寝静まった午後10時17分、
この奥尻島に北海道南西沖地震がもたらした大津波が襲った・・・

自分が生まれている時代であることが胸を突く。
まだ当時小学生になったばかりとはいえ、島の津波ことを知らずに生きてきた自分が情けなく、恥じるばかりだったからだ・・・
高さ30mに迫る大津波が時速にして500km/hという計り知れないスピード、
津波は家々をあっという間に飲み込み、人々は逃げるまもなく、
一瞬のうちに200人もの人々が命を落とした過去があったそうだ・・・

驚いたことに自分一人にスタッフの方が付き添い一つ一つ説明を加えてくれた。
津波から逃げまどう恐怖。
津波が過ぎ去っても残された家族の辛さ。
我々が津波の危険と常に隣り合わせであることということ。

もうこの島はおしまいだと思ったそうだ。
そんな一緒に回ってくれたおスタッフの姉さん自身も津波から逃げるために必死で草を握りしめて高台を駆け上ったひとり、口から出てくる話に当時の恐怖感を想像するのは難しくなかった。
言葉を失い、ようやく口から出てきたのが初めにも書いた、
「これが本当に現実なのか・・・」ぐらいだった・・・
目をそむけたくなる現実とはかけ離れた世界。
すっかり気が滅入ってしまうところだが、同時に復興までの軌跡も語る。

島は震災から5年後に完全復興宣言を果たし、これまでも、
言ってしまうとこの先も、島で自分が津波の爪痕を見かけることはなかった。

これだけ打ちのめされながら、皆で力を合わせて立ち上がった、
そんなめげない島の人々を目に思うことは・・・
それは自然の力もすごいが、人々の力もすごいんじゃないだろうか。

東北の被災地に入る前に、この島に来て良かったと思ったのは、
島の姿が、今の東日本大震災の被災地に伝えたい姿でもあったからだ。

旅155日目 「めげない人々」

はしがきが長くなってしまったが、今朝から話していくとする。
今朝はAM6:10に起床。

朝になりテントに打ち付ける雨音も無く、
願いが通じたのか、明け方まで降り続いた雨風も収まってくれていた。
しかし今朝もやはりすっきりとしない雲行きに雨を示唆する予報、
ここ数日続く恵まれない天気に、心を曇らせての起床には変わりなかったが・・・

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 ~奥尻港で朝を迎える~

7時前に島を出航していったフェリーを見届けながら撤収。

フェリーが島を離れれば、港はまた静かな場所へと戻っていった。
散歩に来た方やフェリーの職員さんなどいろんな方と話をするが、変な場所でキャンプした自分にみな嫌な顔ひとつするどころか、逆に心配してくれたほどだ。
すみませんでした・・・。そんな島の優しさに胸のつかえが下りた気がする。
ちなみにこの島は熊はいないそうだから安心だという。

その後、受付の窓口すら閉められ閑散としたターミナルでひとりのんびり。
観光案内所で島のパンフレットを手に、昨夜買っておいたセイコーマートのクルミパンを食べながら今日の予定を考えた。
ちなみに次のフェリーはお昼までなく1日2便、
そんなこともあり帰りの船の時間をしっかり確認しておくことに。

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 ~うにまる君 待合室にあった島のマスコット♪~

本当に小さな島だ・・・

島は周囲65kmほどと、がんばれば一日で回れてしまう。
しかしここでがんばっても仕方がないので、
ここはのんびり島を楽しむためにも2日間に分けて一周する事にしようと思う♪
道道のみが延びる地図さえ不要と思えるさらりと回れてしまいそうな島だが、
北部は峠が辛そうな道のりに加え、唯一道道が途切れたダートのポイントが気がかりであった・・・

”道道”の文字に初めは首をかしげてしまったが、
北海道なので県道ではなく道道となるらしい。
そんな浮ついて聞こえる道道39号線を南下、島を時計回りにスタートさせた。
佐渡島以来の久々の島旅にもうわくわくだ♪

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 ~道道39号線~

堂々と掲げられた3500日間無事故達成を記念する標識に、何年分かを考えた・・・

それにしても、ほんと平和な島なんだなと思う♪
そんな島の誇りを自分が途絶えさせてしまわないようにか、
おのずとハンドルを握る手が引き締まる思いがしたのは気のせいではないだろう。


さっそく見えてきたのが島いちばんの観光名所?かな、昨夜も見物した鍋釣岩。

そのめずらしい姿に島のシンボルとして愛されている。
自然にできたものとは思えないほどきれいな穴がぽっかり空いているが、
長い歳月をかけて波の浸食を受けた結果、こうなったそうだ。
その名の通り鍋の取っ手のような姿から名が付いたという。

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 ~鍋釣岩~

昨夜の真っ暗な海に浮かび上がるライトアップされた姿も良かったが、こうしてきれいなアーチに再び魅せられるばかり♪
ちなみに高さは20mほどとけっこう大きく、また簡単に泳いで行けてしまえそうな距離にある。


続いてうにまる公園へと、ハァハァゼイゼイ・・・

肩で息させながら坂道を必死に駆け上がる羽目になってしまったがなんとか到着。
距離は大したこと無いのだが、なんせ勾配がキツすぎた・・・!(> <)/
そんな坂を前にしたときは諦めさえ頭をよぎったが、島に来たならまずココ!って感じでパンフレットには載せてある。
特に何かがあるといった場所ではないのだが、先ほどまでいた奥尻港を見下ろす丘にはモニュメント、そして島の思いが詰まったタイムカプセルが置かれてあった。

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 ~うにまる~

ちなみに昨夜は真っ暗な中ここまで来てキャンプする勇気がなかったところだ。

少し眠気がさし、ちょうどいいベンチもあったことで少しお昼寝タイム♪
狭いベンチに腕をぶらりとさせ、そう深く眠ることはないだろうと安心して寝ていたのだが、なんと!、目を覚ますと時計の針は10時を回るではないか!
ちょっとのつもりが1時間もベンチで横になってしまい、
ポツポツ顔に当たる小雨で目が覚めれば慌てて出発、奥尻島の散策を再開させた。

しかし今日の予定は距離にして30kmほど、ここからちょうど島の裏手に位置する北追岬のキャンプ場まで行ければそれでいいと思っているので心持ちは余裕だ♪
3500日無事故の理由が分かるほど車はほとんど目にすることはなく、島のゆったりとした空気、ひとり時間が止まったかのような静かな道をゆく。

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ところで、この島の名物はウニらしい♪

せっかくなんで、どこかでちょっと食べたいなと思っている。
といっても、もちろん値段次第だ。(笑)
などと考えつつ島を走っていれば、なんと路肩にコロコロ・・・
なんと!、そんなウニの殻があちこちに転がっているではないか!!
島の子供たちのいたずらなのだろうか・・・!?
まさかと思い、試しに海を覗くも曇り空が写りよく分からなかったが、
なんだか簡単に採れていまいそうな様子だ。
まぁ、採ったところでどうやって食べればいいのだろうか。(笑)

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あっという間に島の南端に到着、とともに突然の大雨に慌てて先へ!
辺り一面芝できれいに整備された岬にただひとつ、美術館を思わせるモダンな建物へと急いだ。

そう、冒頭にも書いた奥尻津波館だ。
入館料が500円は予想外だったが、島の過去を知るためにも入ることにする。
むしろ、これがメインで島に来たようなものだった。

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館内は光と影が印象的な雰囲気だった。
映像ホールまで用意され、驚いたことに館内を丁寧に案内してくれた。
そんなスタッフのお姉さんも津波から逃げるため必死で丘を駆け上がったひとり。
「これが本当に現実なのか・・・」
お姉さんに返す言葉が見つからない中、ようやく生まれた自分の言葉だった。

特に自分が生まれている時代であることが胸を突く。
まだ当時小学生になったばかりとはいえ、島の津波ことを知らずに生きてきた自分が情けなく、恥じるばかりだった・・・

胸が熱くなる思いで見ていったが、光もあった。

島は震災から5年後に完全復興宣言をし、これまでも、そして言ってしまうとこの先も一周した島で自分が津波の爪痕を見かけることはなかった。
これだけ打ちのめされながら、皆で力を合わせて立ち上がった姿なのだろう。
そんなめげない島の人々を目に思う・・・
自然の力もすごいが、人々の力もすごいんじゃないだろうか。
そんな復興までの軌跡もこの津波館では語っていた。

東北の被災地に入る前に、この島に来て良かったと思ったのは、
島の姿が、今の東日本大震災の被災地に伝えたい姿でもあったからだ。

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 ~慰霊碑「時空翔」~

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 ~青苗岬~

津波がくる前は家々が肩を寄せて立ち並んでいたという青苗地区を歩き、
そして慰霊碑に手を合わせてここを後に。
ここに建てられていた家々は今では津波の届かない高台へと移っていた。

残されたこの地はもともと何にもなかったんじゃないかと思ってしまうほど、
今では一面の芝の公園に奥尻津波館のみが建つ、きれいな青苗岬であった。
そのきれいさに、さみしさを感じた。

resize1545cc.jpg
 ~北追岬でキャンプ場~

その後、島をちょうど半周した北追岬でキャンプとなった。


8月16日 おしまい。


走行時間 3:55[h]
走行距離 43.9[km]
平均速度 11.1[km/h]
最高速度 33.8[km/h]

積算走行距離 6979.2[km]

天候:曇り時々雨
体調:良好

キャンプ地:北追岬でキャンプ場(北海道奥尻郡奥尻町)



[あとがき]
9月16日、槍ヶ岳登山を無事に終え松本市街地に戻ってきました♪
北アルプス15座制覇までもう少しです!

それにしても、この先自分は富士山へと登れるのだろうか・・・


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[2012/09/16 17:32] | 北海道(奥尻島)
トラックバック:(0) |

そうなんだ
風ささき
当時の、映像で津波の被害は見たけど、その後
は報道されなかったので。
日本海側は、うにだね。
道道いいでしょ、自分も行くと道道を繋いで走るよ
うにしているよ。
地元の人の道だよね。
こうなったら15座完全制覇に向けて気をつけて登ってくださいね。
山の神に守られますように。
信州も秋の入り口だね、新蕎麦も、もうすぐ食べれるのかな。
明日もいい旅を。

あれ?
ぱんら
久しぶりに覗きにきたら奥尻島??一瞬タイムスリップしたかと思っちゃったよ。記憶が薄れる前に抜けてた分アップは良いねえ。今回もたっぷり読み応えありました。

無事に槍ケ岳登頂したみたいでよかったねえ。富士山っていつまで登山可能なん?無理せず北アルプス楽しんできてね。ちなみに自転車日本一周の方もよろしく!!(←嫌味ちゃうって。ちょっと心配なだけ。)




コメントありがとうございます♪
サトシ
風ささき さんへ

東北の被災地も復興宣言ができる日が来るはず。
規模は違うかもしれないけど、時間をかけて元通りの街並みに戻ってくれる日が必ず来るはずです。
その時にまた、東北の被災地を巡ってみたいですね。


ぱんら さんへ

突然、北海道ですからね、ワープしたように思われてしまって。(笑)
やはり北海道に一番楽しかった思い出が数多くあり、なかなか投稿できずに悔しかったので。
北アルプスを登り終えれば現在地を簡単に下書きに投稿していき、昔の記事から詳しく書いていこうと思っていますよ!
また見に来てください♪

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