ただいま~♪
しばらくは展望もない道が続いただけに、
突然開けた世界を目にしたときには立ち止まり息を飲んでしまうものだった・・・

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手を伸ばしたら届きそうな雲。

苦労の末に魅せられた絶景には、燧ヶ岳にアメとムチを与えられたかのような、
ずっと下に見下ろす湿原を見渡しながら、ずいぶんと登ってきたことを実感し、
残りの最後の道のりを山頂目指して上り詰め、そして燧ヶ岳山頂に到着した・・・

旅472日目 「東北最高峰 燧ヶ岳へ!」

この日は燧ヶ岳を登山することにはかわりないのだが、
その道程に今朝はぎりぎりまで悩んでしまった・・・
テントから荷物すべてを背負って燧ヶ岳を登頂、その後山の麓に位置する尾瀬沼にキャンプを移せばいいだろうとこれまで安易に考えていたが、
なんせテントにシュラフ、そして数日分の食料などなど、昨日背負って思い知ったのだが、重い荷物を背負っての登山にここにきて急に不安が出てきてしまった・・・
途中で力尽きてしまうんじゃないだろうか、燧ヶ岳が東北最高峰ということもある。
その打開策がここをベースキャンプにし、テントなどそのまま置いていくことだ。
しかしこちらにも課題があり、ここから燧ヶ岳登山口まで6kmの道のりは、
登頂後再び歩いて戻ってくるとなるとかなり長い道程となってしまうのだ。
そんな2つの案に悩み、悩み、悩んでそして決めたのが後者だった・・・
荷物を最小限に軽くして向かえば長い道のりも何とかなるだろう、
そうと決まればパウダーを溶かしてスポーツドリンク1リットルを作り、
山頂で食べる保存食にカメラ、地図だけのすかすかのザックを背負っての出発!
テントは設営したまま、荷物もそのままにし、
このキャンプ場をベースキャンプとして荷物を極力減らして燧ヶ岳へと向かうことにした。

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本来予定していた尾瀬沼コースではなく、燧ヶ岳までは最短ルートを選択。
さすがに尾瀬沼の周回までは時間的に厳しく楽しみの一つが無くなってしまい残念だが、日没までに戻れない事態を避けるためにもこうする。
このキャンプ場ですでに標高1400mもあって朝は肌寒く、
防寒着代わりに赤いレインウェアを羽織っての出発。
これが薄い生地の割に温かく、最近は本当に重宝している♪

いい青空の下、午後から曇りになるなんて信じられない思いで7時、
キャンプ場を出発した。


4本ある登山道のうち、いちばん東に延びる見晴新道へと向かう。

ちなみに最短ルートを選択しての道だが、この見晴新道が4本の登山道でもとくに険しいルートらしい・・・
しかしここはザックが軽いぶん、ここはがんばって行くことにしよう。
まずはこの山ノ鼻キャンプ場から燧ヶ岳の登山口まで尾瀬ヶ原を2時間ほど歩かなければならない。
盆地とはいえ2時間も歩くとなると大変かのように思われたが、
広大な湿原に唯一延びる木道、そんな光景はもう口にするのが難しいほど爽快で、
さらに普段ならにぎわうはずの尾瀬ヶ原も早朝とあって人も少なく、この広大な景色を独り占めだ。
そんな景色に気分良く歩けばそれほど苦にも思わず、順調な出だしであった♪

湿原のさきにドンとそびえる山がこれから登るその燧ヶ岳。
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そんなこれから登る燧ヶ岳を見据えながら、
そして次に登る予定の至仏山を背に尾瀬ヶ原を歩いていく。

尾瀬ヶ原を半分ほど歩いたところで群馬県から福島県へ。
尾瀬は群馬県に新潟県、福島県にそして栃木県と4県にまたがる国立公園だからだ。

歩くこと1時間・・・、そして2時間・・・

さすがは日本最大の高層湿原、同じ景色に飽きてきたところで見晴に到着。
しかし、ここからが本番だ。
靴ひもをキツく結び直し、気合いを入れていよいよ燧ヶ岳登山道へと挑む。

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道も湿原から林道へ、初めはごろごろと大きな石が転がる沢枯れ道を進んでいった。

徐々に勾配もきつくなり、大きな岩が目立つようになれば、
これが土砂崩れの跡を歩いているような悪路で、
行く手を阻む縦横無尽に倒れた木々に、悪戦苦闘!! (> <)/
これはもう道ではないじゃないかっ!!っと叫びたくなる悪路ばかりで、
そんな木々を一生懸命またいだりくぐったりしていた。
さすがにこの頃には汗だくで、赤いレインウェアは脱いでカバンにしまっておくことに。

土砂崩れの跡を歩いているような悪路・・・
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上に上がるにつれ道がまともになったかと思えば次の難関は残雪が意外なほど多く残っていてびっくりしてしまうことだ!!
それもそのはず、地上から見る山肌に残る雪がちょうど今の時期になると、
ひうちばさみに見えることから”燧ヶ岳”と名がついたそうだ。
そんな残雪に足を取られそうになりつつ、時折見られる赤い目印に注意しないと道をはずれそうであった。
森林限界まではそのような場所ばかりで、重い荷物を背負ってこの登山はキツかっただろう、これにテントなどの重装備であったらと思うとぞっとしてしまうほどだ・・・

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これまでの背の高い木々から、膝丈ぐらいを這いずり延びるマツに主役は変わる。
そう、森林限界を迎えたようだ。
またこのあたりから所々ではあるが、かわいらしい高山植物も目にすることができ、
しばらくは展望もない道が続いただけに、開けた展望にを目にしたときには立ち止まり息を飲んでみてしまうものだった。
そんな苦労の末に魅せられた絶景には、燧ヶ岳にアメとムチを与えられたかのような、ずっと下に見下ろす湿原を見渡しながら、ずいぶんと登ってきたことを実感し、残りの最後の道のりを山頂目指して上り詰め、そして、AM12:25、燧ヶ岳山頂に到着となった!! (>_<)/

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予報通りすっかりと雲が多くぱっとしない景色になってしまったが、
まぁそれでも360度の展望に見下ろした先にはこれまで歩いてきた尾瀬ヶ原湿原にその先には次に登る至仏山、それら後方にはつい先日登った谷川岳まで顔を出していた。
また今回は断念してしまった尾瀬沼へのコースだが、そんな尾瀬沼もしっかり見ることができる。
見通しのいい日には富士山まで見えるそうだが、さすがにそれはかなわなかった。

そんな景色を眺めながら保存食(水に浸すだけで食べられるごはん)のお昼ご飯に。
ちなみに10分ほど遅れてここにたどり着いた男性の方と話に夢中になっていたりと、
ここでは1時間ほども休憩をしてしまった。
平日とはいえ、もう少し人と出会うものかと思いきや、ここではこのおじさんとだけで、
登ってくる最中も2組の方とすれ違ったぐらいだったのには意外だ・・・
この燧ヶ岳が4つの登山コースもあるからかもしれないが、やはり山頂は寂しいものだった。
そのおじさんも登山が好きで、仕事の休みを取ってはこうして山を登っていることもあり、周辺のおすすめの山なんかはものすごく興味深く聞けることができたのだ♪

帰りは登ってきた道をそのまま下るため、道が分かっている分、
下りは軽快なステップで下り、登りと比べればあっという間に下山。
それでも先を行く先ほどのおじさんに追いつくことはなかった。
5時の最終のバスに乗って帰ると言ってたからそうとう急いで下山していったようだ。

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再び尾瀬ヶ原の2時間歩き、
最後はへとへとになって5時過ぎにキャンプ場に到着。
至仏山荘で今日のキャンプ代800円を支払い、テントにもどった。
ラーメンを自炊し、汗はタオルをぬらして体を拭う。
山水が冷たく気合いがいる作業である。

掲示板には明日は曇りのち雨に変わっていた。
どうするか迷う天気だ・・・
ちなみに手持ちのお金がちょうどこのとき1000円で、キャンプ代が払えるのもとうとう明日までとなってしまった。
燧ヶ岳を終え、これであとは至仏山の入山規制を待つのみだが、そんな至仏山の山開きまで残り2日間どこですごそうか悩みどころだ・・・
そしてなにより、このドコモにWi-Fi(ネット端末)の圏外も苦しいところである・・・


6月28日 おしまい。


天候:曇り
体調:良好

キャンプ地:尾瀬国立公園 山ノ鼻キャンプ場 

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[2012/07/04 01:54] | 群馬
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ぱんら
燧ヶ岳登頂成功おめでとお!

悩みまくった決断、上手くいってよかったね。
とにかく無理せず安全な方をチョイス。山は絶対どこへも行かないから。<山がウロウロしたらかなわん!国土地理院が泣く> サトシくんがじい様になっても待っててくれるもんね。

所持金あと千円ってむっちゃ心配なんですけど?

山々の風景
風ささき
登った人のみ味わえる特権がね、写真のおすそ分けサンキュー。
じっくり悩んで最善を選んでください、時間はたっぷりあるしね。
普通の人は、山登りも更に時間との戦いなんだね、急ぐ登山、サトシくんは、急がない登山、最高だね。
明日もいい山を。


枯木チャリダー
燧ヶ岳登頂、おめでとうございます!
いつも応援しています

はじめまして!
はやて・かける
はじめまして!
赤城山キャンプ場を検索していたら、たまたまブログを見つけました。
素敵な旅をされていますね!あとで、ブログをじっくり読ませてもらいます。道中お気をつけくださいませ♪
From・東京より


サトシ 皆さんこめんとありがとうございます!
サトシ
ぱんら さんへ

天気がいまいちなのが残念でした。(> <)
しかし、こうして山登りをしていて、どんどん山が好きになってきている自分がいます。
いずれ、百名山を制覇していきたいですね。

お金、その後痛い目に遭うんです。(> <)


風ささき さんへ

写真なんかより、実際に目で見る光景のほうが断然ステキなので、ぜひ!(笑)
この調子でどんどん登っていきますよ!


枯木チャリダー  さんへ

いつも応援ありがとうございます。(>_<)/
自転車の旅から脱線していますけど、これからも気長にお願いします。(笑)


はやて・かける さんへ

赤城山、なんだか懐かしい・・・
赤城山キャンプ場は無料で、それでいて設備は最低限揃い、なかなかよかった思い出がありますよ。
そこにたどりつくまで、自転車ではそうとう苦労しましたが。(> <)
コメントありがとうございます!

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この記事へのコメント:
燧ヶ岳登頂成功おめでとお!

悩みまくった決断、上手くいってよかったね。
とにかく無理せず安全な方をチョイス。山は絶対どこへも行かないから。<山がウロウロしたらかなわん!国土地理院が泣く> サトシくんがじい様になっても待っててくれるもんね。

所持金あと千円ってむっちゃ心配なんですけど?
2012/07/04(Wed) 08:48 | URL  | ぱんら #-[ 編集]
山々の風景
登った人のみ味わえる特権がね、写真のおすそ分けサンキュー。
じっくり悩んで最善を選んでください、時間はたっぷりあるしね。
普通の人は、山登りも更に時間との戦いなんだね、急ぐ登山、サトシくんは、急がない登山、最高だね。
明日もいい山を。
2012/07/04(Wed) 13:19 | URL  | 風ささき #AqmfRd.w[ 編集]
燧ヶ岳登頂、おめでとうございます!
いつも応援しています
2012/07/04(Wed) 14:40 | URL  | 枯木チャリダー #-[ 編集]
はじめまして!
はじめまして!
赤城山キャンプ場を検索していたら、たまたまブログを見つけました。
素敵な旅をされていますね!あとで、ブログをじっくり読ませてもらいます。道中お気をつけくださいませ♪
From・東京より
2012/07/06(Fri) 15:40 | URL  | はやて・かける #SFo5/nok[ 編集]
サトシ 皆さんこめんとありがとうございます!
ぱんら さんへ

天気がいまいちなのが残念でした。(> <)
しかし、こうして山登りをしていて、どんどん山が好きになってきている自分がいます。
いずれ、百名山を制覇していきたいですね。

お金、その後痛い目に遭うんです。(> <)


風ささき さんへ

写真なんかより、実際に目で見る光景のほうが断然ステキなので、ぜひ!(笑)
この調子でどんどん登っていきますよ!


枯木チャリダー  さんへ

いつも応援ありがとうございます。(>_<)/
自転車の旅から脱線していますけど、これからも気長にお願いします。(笑)


はやて・かける さんへ

赤城山、なんだか懐かしい・・・
赤城山キャンプ場は無料で、それでいて設備は最低限揃い、なかなかよかった思い出がありますよ。
そこにたどりつくまで、自転車ではそうとう苦労しましたが。(> <)
コメントありがとうございます!
2012/07/07(Sat) 23:40 | URL  | サトシ #-[ 編集]
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