ただいま~♪
”日本百名山”とは作家で登山家の深田久弥氏が実際に登頂し、
そして日本全国から選んでいった100座だそうだ。

そのやま一つひとつに、なにかの魅力があったから選んだはずだ。

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百名山の旅は深田氏の足跡を辿る旅でもあった。
かの深田氏もこの景色に魅了されていたのだろう。

それから半世紀が経過した今、
同じ景色を目に100名山に選んだ理由がちょっとずつ分かってきた気がした・・・

この日、9座目となる男体山の登頂を果たすことが出来た。

旅485日目 「登拝」

今朝は日が出て間もない5時に起床、予定通りの起床だが眠かった・・・

あくびをしながらテントの中でブログをするのだが、なんせ睡魔がつらい。
爆音で音楽を聞いたりといろんな手で自分を奮い立たせて見るも睡魔が勝る。
時間だけが過ぎ、なかなか思うようにはかどらなかったのが現状だ・・・

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努力が実ることもなくそんなパソコンも画面を6時には閉じて撤収、
今日はいつまでもテントに引き篭もってはいられなかった。
昨日も話したが、明日から天候がしばらく崩れると言うことで、
なんとか今日のうちに男体山を登頂しておきたいと思っていたからだ。
昨日の白根山の疲れを癒してから登頂しようと考えていた男体山だが、
そんな理由から急遽予定を詰めることとなった。

そうとなれば急がなければならない。
とはいっても結露で湿ったテントとシュラフ、すでに手遅れな感じではあるが、
これ以上カビを繁殖させないためにも毎朝の日課となったシュラフにテント、マットを広げての朝食タイムをしていた。

朝食のお餅を醤油で♪ しかし毎朝こうだと、そろそろ飽きそう・・・
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乾かし中。
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まぁ、乾かし中とはいえ、このありさまはひどかったかもしれない。

そんな姿がのんきに見えてしまったのだろうか・・・!?
やってきた料金所のおじさんには
「いつまでそうしているのだね、ここはテントダメだからすぐに片づけなさい」
っと耳に突き刺さる口調で注意されてしまった。
それが、なにか「旅なんかやめちまぇ!」っと言われたかのようで悲しかった。
すぐ行きます、と言ってまだ乾ききらぬテントを丸め、そして撤収。

8時になろうかという頃、
そんな追い出される感にそんなおじさんのいる料金所では顔すらまともに上げられず、背中を丸めての出発であった・・・

国道120号線を日光方向へと南下していく。
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自分が悪いのは当然だが、それでも釈然としないのは強い口調で言われたせいか、
そんなムッとさせられる出だしとなってしまったが、
澄み渡る青のキャンパスににじむ雲、心も晴らしてくれれば気分良く進む♪

数キロ走れば展望台があるということで軽く見ていった戦場ヶ原。

展望台といっても高さは階段を数段登ったぐらいのほとんどないものだが、
遮るものがなければ遠くまでよく見渡せ、山間を埋めるように広がる広大な湿原は、
この地が標高1400mであることを忘れる景色だった。

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アフリカといわれればそう信じてしまうのではないだろうか。

その強硬とした響きによらぬ穏やかな空気の流れる場所だった。
ちなみに”戦場ヶ原”と聞いて戦国時代に戦でもあった有名な地かとばかりに思いこんだバカである・・・
湿原を周回する散策路があるようだが、でもな・・・、と思い直してやめる。
このあとの登山も控えている、
景色を目に焼き付ければ10km先の男体山へと先を急ぐことにした。

日本ロマンチック街道、木漏れ日が気持ちいい走行が続く♪
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そして見えてきた中禅寺湖。

まだ雪が残る3月に車で小森さんに連れられ、日光のついでに立ち寄った記憶が鮮明に残るこの地へ再び、まさか登山する形でこ戻ってくることになろうとは思いもよらぬことだった。
雪に包まれ、水墨画のような白黒のみの凛とした表情にも魅了されたが、
初夏を迎えた今は雪景色の前回とはまた違った印象だった。

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そんな中禅寺湖に誘われ、のんびりと散歩♪
のんびりとした空気に流されつつあったが、男体山を登るのである!

近くの商店で行動食のクラッカーに菓子パンを選び、
11時になろうかというころ、登山口である二荒山神社に到着した。

二荒山神社
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牛!?
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神社というのもこの男体山、実はこの二荒山神社が所有する御神体山であり、
登山口も神社の境内から延びていた。
コースタイムは復路で6時間45分とあるため日没までにはなんとかなるが、
午前中の入山しか認められていないため、時間が迫る中急いで荷物のパッキング。
しかも6時の閉門の規則もあるちょっと変わった山だ。
山頂には神社の奥宮が構え、登山とはいわず”登拝”という。
入山届けの代わりに社務所で住所に名前を記帳、巫女さんに簡単な説明を受け、
入山料として500円を支払いお守りをいただいた。

頂いたお守りを持って登頂開始!
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これが日本百名山なのか!? 、と疑問に思ってしまう山だが、
そもそも百名山の定義が作家で登山家の深田久弥氏が登り、そして定めた山。
良かった山を100座並べたものだそうだ。
そんなことを自分もつい最近になって偶然知った身ではあるが、
何はともあれ、その深田氏を魅了した山だからこそ、こうして100名山に選ばれたののだろう、そんな理由を探すべくAM11:20、登山ならぬ”登拝”をスタート!

登山口から山頂までの標高差1280m、昨日の日光白根山の800mよりもさらに長い山行に昨日の疲れなどつぶやいている場合ではなく、気合いを入れて山門をくぐった。

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序盤の階段を上れば遙拝所が見えてきた。

山頂の男体山神社まで登れない方のために用意された参拝所らしい。
そしてここから本格的な登りとなり、一合目と彫られた立石を通過。
途中、工事用の舗装道を挟み三合目から再び山道となった。

登り初めて早々、目の前に現れたのがサルだった!

日光に来たということで当たり前のように目にするサルたちの群。
カバーを掛けておいたとはいえ、頭のいいサルに自転車の荷物をいたずらされないか、不安になりながらも足を進めた。

さすがにこの時間から登るような人はおらず、誰とも会わぬひとりの山道を登る。
先ほどの巫女さんには「今から登られるのですか!?」と聞き返されたほどだ。
軽装な装備では突き返されていたかもしれない。

やはり昨日の登山の疲れが足に残っているようで足取りが重く、
思わず「どっこいしょ」が口からこぼれてしまう。
恥ずかしくなって誰もいないことを振り返って確認した・・・

な、なんと、一時的にガスが・・・!!
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7合目あたりからは、登頂を終え下山に向かう登山者とすれ違う。
足場がガレ場に変わり、非常に歩きにくい場所だ。
この付近では視界をガスで被われ不安になってしまったがすぐに晴れてくれた。

そして迎えた森林限界。
雲の上に出れば、その切れ間から中禅寺湖が見えた。

かの深田氏もこの景色に魅了されていたのだろうか、100名山に選んだ理由がちょっとずつ分かってきた気がした。

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ここまでくればもう一息だ!

滑りやすい赤土に足を取られつつPM2:40、
最後の鳥居をくぐり男体山山頂にたどり着く!!
そこは汗もあっという間にぬぐい去ってくれる風が吹いていた。

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神社らしく鳥居に鐘、御神像までもが並ぶ。
山頂には自分一人、静かな場所だ。
景色はメインの南側に限って雲がかかってしまい先ほどまでかろうじて見え隠れしていた中禅寺湖も今では完全に被われてしまった。

さて、山頂にたどり着き喜びいっぱいにあふれた文章になるはずであったのだが。
自分としたことが、ザックのサイドポケットなんかに入れていたのが悪かった。
山頂の写真を撮るためにしゃがみ込んだ拍子に事件は起こった!
ガコ!ガコ!ガコ!、と大きな音をたててカメラが転げ落ちていき、
そのまま数メートル下の岩場へとたたきつけられてしまった!
あわてて拾いに向かい、動作確認。
う、動かない・・・
嫌な予感は的中してしまった、何度試してもオートフォーカスがうまく作動せず、
ググッと異音をたてながら、メーターが振り切れてしまっている。
おそらくこの様子じゃレンズに問題がありだろう。
別にサブ機があるもののショックだった・・・
それでも男体山に登った記念はと、この時は作り笑顔をして記念写真に挑んでいた。

笑顔だが、内心はカメラで頭は一杯・・・
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1時間ほどゆっくりしてから下山にあたる。

修理にいくらかかるだろうか、また旅先からではややこしそうだ、
ここから下山に至るまで、ずっとカメラのことで頭いっぱいである・・・
しかし、そんな考え事ばかりをしていたせいか、下山はあっという間のように感じ、
PM5:30、無事に登山口の二荒山神社まで下ってきた。
因みに下り始めたのが3時半だから下山に関してはコースタイムより50分も早く降りてきたことになる。
何人かの登山者を風のごとく追い抜かし、本当にあっという間の下りであった。

ついたー!!
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地図を見ればよくわかるのだが、山頂まで一直線に最短距離で道が延びる急登の連続。
また石段の数などなにげに気づかないところにも意味がこめられた聖なる山だ。
奈良時代から修行の霊場として他の山に例を見ない、修行とも言える登拝が、
心身ともに鍛え上げられたと思う。
深田氏が百名山に入れた理由なんじゃないかと思ったが、どうだろう。

おきまりとなった登山後のジュースでは釣り銭に100円玉が残っていたようで、
結果20円で乾杯♪
しかし日没が迫る中で、頭の中はすでに今夜のキャンプのことで一杯だ。
さらに明日の雨を考えてのポイント探しとなった。
湖畔をゆっくり物色しながら走るも意外とないものだ。
日光市街地まで急いで下ってしまおうかとも考えたが、
いろは坂、そして日光の街並みや杉並木など、有名な観光地をあっさり通り過ぎてしまうのももったいないと思い、この中漸寺湖湖畔でキャンプ場を探す。

どうするかな・・・
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明日の雨を考えながら湖畔沿いをうろうろ、
日光国立公園であるためキャンプは禁止とある。
それでも物陰にひっそり張ってしまおうかと探すも、いい場所が見あたらず、
結局は東屋でテントは広げずに寝ることにした。
キャンプが禁止なら、この東屋の下でシュラフだけで寝ればすぐに追い出されることはないと思う。
ある程度の雨なら防げる大きさだ。
トイレまで歩き自炊用の水を汲み、ようやく落ち着ける時間となった。

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夜はパスタ。
食事中には茨城から来たという3人組のおじさんたちに誘われ、
東屋でお酒とおつまみを囲んで話をして楽しんだ。
最後は缶ビールを3本もいただいてしまった、ありがとうございます。

湖畔沿いだけに夜には冷たい風にさらされ7月とは思えぬ寒さにレインウェアを着込み、そのままシュラフだけでベンチに横になり寝ることとなった。

やはり壊れたのはレンズのようで、カメラを変えてもオートフォーカスが利かず・・・
300mmの望遠レンズでそれほど使用頻度は低かったレンズで困ることはないが、
早めに修理に出しておかないと。 (> <)


7月11日 おしまい。


走行時間 1:04[h]
走行距離 12.3[km]
平均速度 11.5[km/h]
最高速度 25.3[km/h]

天候:晴れ
体調:足がだる重だけど良好

キャンプ地:中禅寺湖 湖畔 (栃木県日光市)


[あとがき]
8月3日、長野県松本市街地で登山準備中。
これから北アルプス15座すべてを登頂していくつもりです!
このさき白馬村に移動し白馬岳から始めていきます!

なにかお勧めの情報、場所でもあればメールください♪
yaku@docomo.ne.jp

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[2012/08/03 08:29] | 栃木
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やっぱり
風ささき
北から南で下りてくるんだね、縦走できるところはいいけど、15も、欲張りすぎないようにね。
落下はカメラで良かったのかも、足を滑らせ単独だと、最悪なことに。
健脚なのは分かったけど、油断大敵だね。
きなこと砂糖を加えて、餅を楽しんでください、野菜と鶏肉で雑煮風も寒いといいだろうね。
明日もいい旅を。



Fjirou
7月11日、私は尾瀬2日目、東電小屋から鳩待峠へ歩いていました、あの日は天気が良かったですね。

サトシさんは二日続きの登山で標高差1280mもある男体山を11時過ぎから登ってしまうなんて
凄い脚力ですね。

これから北アルプスを登る脚は出来たと思いますが、時間には余裕を持って気を付けて歩いてください。

山ではカメラをよく落とすのでスパイラルの紐を付けるといいですよ。


白馬村
なかじい
8月8日に白馬のマックスバリュ近辺にいませんでしたか?遠目だったので、人違いだったらごめんなさい。blogをフォローし続けている自転車乗りでした。

サトシ 皆さんこめんとありがとうございます!
サトシ
風ささき さんへ

北アルプスが夢だったので、15座全て登りたいですが、何とか頑張ってみます!
白馬岳、登山してきましたが、やっぱり最高の場所ですよ!
ますます登山が好きになって来ました♪

あと、男体山でのカメラは・・・
現在も修理中です・・・ (> <)


Fjirou さんへ

最高の天気でしたね♪
尾瀬も最高だったんじゃないですか!?
これからの北アルプスはこれまでの百名山とはまた別の世界だと思うので、今回のようななめたマネは出来ないですね・・・
早朝行動、昼過ぎにはテントを構えるのがいいそうです。
カメラの紐、前までつけていたのですが、邪魔で取り外しておいたばかりにこんなことに・・・
もう、ショックです。(> <)


なかじい さんへ

それ、まさに自分ですよ。(笑)
そのときは白馬岳から降りてきて、腹ペコでマックスバリューに駆け込んだときです。(> <)
コメントありがとうございます!

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この記事へのコメント:
やっぱり
北から南で下りてくるんだね、縦走できるところはいいけど、15も、欲張りすぎないようにね。
落下はカメラで良かったのかも、足を滑らせ単独だと、最悪なことに。
健脚なのは分かったけど、油断大敵だね。
きなこと砂糖を加えて、餅を楽しんでください、野菜と鶏肉で雑煮風も寒いといいだろうね。
明日もいい旅を。
2012/08/03(Fri) 21:30 | URL  | 風ささき #AqmfRd.w[ 編集]
7月11日、私は尾瀬2日目、東電小屋から鳩待峠へ歩いていました、あの日は天気が良かったですね。

サトシさんは二日続きの登山で標高差1280mもある男体山を11時過ぎから登ってしまうなんて
凄い脚力ですね。

これから北アルプスを登る脚は出来たと思いますが、時間には余裕を持って気を付けて歩いてください。

山ではカメラをよく落とすのでスパイラルの紐を付けるといいですよ。
2012/08/04(Sat) 21:19 | URL  | Fjirou #IvUk1TA2[ 編集]
白馬村
8月8日に白馬のマックスバリュ近辺にいませんでしたか?遠目だったので、人違いだったらごめんなさい。blogをフォローし続けている自転車乗りでした。
2012/08/09(Thu) 16:12 | URL  | なかじい #-[ 編集]
サトシ 皆さんこめんとありがとうございます!
風ささき さんへ

北アルプスが夢だったので、15座全て登りたいですが、何とか頑張ってみます!
白馬岳、登山してきましたが、やっぱり最高の場所ですよ!
ますます登山が好きになって来ました♪

あと、男体山でのカメラは・・・
現在も修理中です・・・ (> <)


Fjirou さんへ

最高の天気でしたね♪
尾瀬も最高だったんじゃないですか!?
これからの北アルプスはこれまでの百名山とはまた別の世界だと思うので、今回のようななめたマネは出来ないですね・・・
早朝行動、昼過ぎにはテントを構えるのがいいそうです。
カメラの紐、前までつけていたのですが、邪魔で取り外しておいたばかりにこんなことに・・・
もう、ショックです。(> <)


なかじい さんへ

それ、まさに自分ですよ。(笑)
そのときは白馬岳から降りてきて、腹ペコでマックスバリューに駆け込んだときです。(> <)
コメントありがとうございます!
2012/08/09(Thu) 22:52 | URL  | サトシ #-[ 編集]
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