ただいま~♪
観光客がおもしろ半分に積み上げたのだろうか、器用に積み上げられた石が並ぶ。
そんな石積みが今では数え切れないほどになっていた。

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ここ”賽の河原”は幼くして先立った子供たちが、親のことを思いながら石を積み重ね、石の塔ができあがれば親不孝が報われるという。
そんな子供たちの負担を軽くするためにと、
島の方や観光客がこうして石を積んでいく場所であった。

もちろん、この賽の河原は島の言い伝えではあるが、
心にくるものがあり、ちょっとばかり涙を流しそうになったのは、
自分も死にたいと、よく口をこぼすことがあったからだろう。

子供が親より先に他界するのは、これ以上のない親不孝なのかもしれない・・・
そんなことを思いながら自分も少しばかり、石積みのお手伝いをしておいた。

昨夜の雨風に負けないようなものを・・・

旅156日目 「奥尻島」

”昨夜の雨風に負けないようなものを・・・”
そう、話は前後するが、昨夜は本当に雨風がひどかった!!

ただひたすら夜明けを待ち続けた。
それはもう、寒さと恐怖に心がふるえる夜だったといえる。

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テントにぶら下げたランタンは大きく揺れる。

ペグを刺さなかったことをすごく後悔した。
そう、あろうことか自分ときたらテントの基本とも言えるペグを刺していなかったのだ、
なんてバカなんだろうか、これまでアスファルトの道の駅でキャンプする事が多かっただけに、ペグを打つことなど考えもしなかった。
もちろん今からでもペグを刺そうかとも考えたが、なにしろこれまでペグを使ったこともないだけに、カバンの奥に眠るペグはどこにあるかすら記憶にない。
またそれを打ち込むハンマーも持ち合わせていなかった・・・

ちなみにキャンプした北追岬キャンプ場は岬の先端に位置しているため、
ババババ!!!っというけたたましい音とともに押し倒されるテント、
そして今にも折れてしまいそうなくらいに押し曲げられたポールを寝ながら手で支えていた。
もう寝ている自分をテントごと飛ばされるんじゃないかと心配したほどだ。
暗闇の海へと持って行かれる風が恐ろしく、
そんなもんだからろくに寝れないまま、夜明けを待ち続けた。

浸水もしてくるし、大変な夜だ。
これまでの旅のなかでもいちばん怖かった、孤独な夜が明けた・・・

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ほとんど寝ていないんじゃないだろうか、そんな今朝であったが目覚めは以外と良く、
そして無事に朝を迎えられたことにほっと胸をなで下ろす。

しかし今朝も風は強い。
バサバサと風に舞い踊るテントをしまうのは一苦労だった。
自分以外にもうひとり、ここでキャンプした横浜からツーリングにきたおじさんと話をしながら撤収。(不覚にも名前を聞かず・・・)

おじさんも風でペグを引き抜けられれば、雨風の中必死で打ち直し、
覗かせてもらったテントの中は自分と同じくびしょびしょに浸水していた。
同じ苦労をともにした仲間となると、
昨夜は必死であったが、不思議なくらいに笑い話として今朝は盛り上がった。

今朝は困った。朝食に食べるものがないからだ。
お米を炊くにも、昨夜にコーヒーを飲みすぎてしまい、カセットボンベを切らしてしまった
最悪、いつの日か頂いたリポビタンDだけで頑張ろうかと覚悟したが、
そんなおじさんから頂いたおにぎりに缶コーヒーを朝食に。
ありがとうございます♪ (>_<)/

撤収を終え、おじさんより一足先に出発!
少しのんびりしていたため、すでに9時を回ったころだ。
今日は島の最北端に位置する稲穂岬キャンプ場を目指して走る。
距離は20kmとあっという間に到着しそうだが、峠が待ちかまえていた。

やはり寝不足が響いているのか、足に力が入りにくい。
また気力すら吸い取ってしまう、どんよりとした雲の下を行くからか、
ペダルを漕ぐことがいつも以上に苦痛に感じた。

海の奇岩を横目に数キロほど走れば、道は山間へと海岸線を離れていく。
島の北部は山が広がり、これが結構登らされる。もう本当に辛い峠道!
唯一あるのは不気味に光る航空自衛隊の電波塔ぐらいだろうか。
民家ひとつ無い、まさに秘境とも言える地を進んだ。

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そんな峠を雨に打たれながら一生懸命に登った。

そう、今日も雨に悩まされた・・・
小雨が降り出してしまったが雨宿りする場所もなければ黙々と進む。
もうこれで4日連続の雨に、怒りも通り越して呆れていたからだ・・・。

先ほどのおじさんがクラクションを鳴らして走り去って早くも1時間。
自分はそんな峠を乗り越えるのに1時間以上もかけて登っていた。
他の旅人さんのブログで、案外あっさり越えられたとあったので余裕をかましていたが、自分には鬼のように辛い思いをした。
きっと自分がまだまだなんだろうな・・・

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そんな辛い峠を思い出に納めようかなと、カメラを手にした。

が!、どうしちゃったんだろうか、一眼レフの調子が悪い・・・
なんと!、あれこれいじっているうちにさらに重傷になってきてしまった!!

・・・これには言葉を失った。

連日の雨にやられてしまったのだろうか・・・!?、
もう本当にショックだ。福岡以来の2度目の故障に肩を落として峠を下る。
説明すると、シャッターは切れるものの、オートフォーカスが作動しない。
そう、出始めのカメラのようにマニュアルでピントを合わせなくては行けなくなってしまった・・・(> <)/

雨、カメラの故障、そして負の連鎖は続く・・・
大切なカメラの故障にショックを隠せなかったんだろう。
この峠で360℃のパノラマが広がるという球島山展望台に立ち寄るつもりが、
どうやら違う道に入ってしまったようで見あたらないまま長い下りに突入。
頭はカメラいっぱいで本当にショックであるし、またこの天気じゃ展望も期待できないいだろう、展望台は諦めた。


PM1:20島の最北端、稲穂岬に到着。

道を間違え遠回しになったが、これで島を一周したことになる。

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 ~稲穂岬~

キャンプ場のそばにある”賽の河原”と呼ばれる海岸を散策。
”さいのかわら”と読む。
そう、冒頭にも書いた場所だ。

ひざ下ぐらいのものから、腰の高さに至るものも、
そこには、昨夜の雨風にも耐えた立派な積石が残っていた。

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景色もようやく晴れてきた。

それまでの色のないモノクロ世界から解放されたかのようだ。
何日ぶりの青空だろう、そんな青空に吸い込まれる感覚が嬉しい♪

キャンプ場は無料の割にしっかりとした設備、夕方の船で島を出ようかとも考えていたが、ここでキャンプすることにした。

久々の晴れ間に、また時間があったので久々に自分で洗濯♪
自分で洗濯するのは青森のねぶた祭り以来のことだ。
ゴシゴシ自炊場で洗ったパンツをテントの上に広げる。
道の駅や公園ではなかなかできなかったことだけに、旅人らしさを覚えた。

また昨夜に懲りて、テントにはペグをしっかりと打ち込んで固定。
こんなもので大丈夫だろうか、カバンの底で眠っていたペグを取り出し念入りに打ち込んだが、なんせ初めてのことによくわからない。

なぜ、いままでこうしなかったのだろうと、
ペグを打ち付けピンと張ったテントがいつも以上に凛々しく見えた。

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誰か来るか・・・、いや来て欲しいと思った。
しかし結局はひとり寂しくキャンプとなる。

近くの食堂が閉まれば、夕方にはちょっと怖い場所に感じた。  
夕飯にご飯を炊いてカレーを食べ、
テントに潜り込めば、日没とともに横に。

明日は奥尻島をでるつもりだ。
早朝の6:50のフェリーに乗って本土へと戻る予定なので、慌ただしい朝になりそうだな・・・。

ちなみにフェリーは1日2便で、その次は夕方の4:05分となる・・・


8月17日 おしまい。


走行時間 2:44[h]
走行距離 30.1[km]
平均速度 11.0[km/h]
最高速度 33.9[km/h]

積算走行距離 7009.3[km]

天候:雨のち晴れ
体調:良好

キャンプ地:稲穂岬キャンプ場 ()


[あとがき]
この記事は抜けていた去年のものです。

2012年9月19日、現在は長野県松本市にいます。
これから穂高岳、常念岳、焼岳、笠ヶ岳へと再び北アルプスに入ってきます!
北アルプス15座制覇すれば、投稿するのでまた見てください♪

なにかお勧めの情報、場所でもあればメールください♪
yaku@docomo.ne.jp

読んでくれてありがとうございました。
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[2012/09/19 06:57] | 北海道(奥尻島)
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この時
風ささき
一眼レフが壊れたんだ。
札幌で修理に出す記事があったね。
奥尻島もしっかり回ってきたんだね、サトシくんら
しい。
高校生の時の北海道のキャンプでの、テントは、昔の2本のポールの三角テント、左右に4本ロープで石ころでペグ打ち。
バランスが難しかったよ。
また山男だね、次の投稿まで山の中、無事に下山するよう、気をつけて。
明日もいい旅を。

風ささき さんへ
サトシ
このカメラの修理で札幌に2週間もいる羽目になりましたよ。(笑)
この奥尻島もそうだし、島旅が好きになり、この先北海道では天売島、焼尻島、礼文島、利尻島にも足を伸ばしました。
どこの島も、それぞれに個性があり、はやく投稿できたらいいなと、自分でもムズムズします。(>_<)/


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この記事へのコメント:
この時
一眼レフが壊れたんだ。
札幌で修理に出す記事があったね。
奥尻島もしっかり回ってきたんだね、サトシくんら
しい。
高校生の時の北海道のキャンプでの、テントは、昔の2本のポールの三角テント、左右に4本ロープで石ころでペグ打ち。
バランスが難しかったよ。
また山男だね、次の投稿まで山の中、無事に下山するよう、気をつけて。
明日もいい旅を。
2012/09/19(Wed) 18:23 | URL  | 風ささき #AqmfRd.w[ 編集]
風ささき さんへ
このカメラの修理で札幌に2週間もいる羽目になりましたよ。(笑)
この奥尻島もそうだし、島旅が好きになり、この先北海道では天売島、焼尻島、礼文島、利尻島にも足を伸ばしました。
どこの島も、それぞれに個性があり、はやく投稿できたらいいなと、自分でもムズムズします。(>_<)/
2012/09/20(Thu) 21:07 | URL  | サトシ #-[ 編集]
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