ただいま~♪
平坦に戻った道のりに流れる景色を横目、
みかんの町、有田を過ぎてからというもの、立ち止まることなく進んだ。
しかし、ゆいいつ足を思わず止めた場所があった。

そこに慣れ親しんだ”大阪”の2文字があったからだ。

1219DSC09041.jpg

残すところ100kmをきった大阪は、観光もせずひたすら走り続ければ1日で我が家にたどり着けてしまえるんだなと、2年近く離れた我が家のことを思ってしまった。
散歩を嫌がり歳を食ったという愛犬に会いたいし、自分の部屋へと帰りたい。

なにより半年後に帰ると言い残して旅出た2年前から、
ずっと待たせてしまっている家族がそこにいる。

嬉しい一方、複雑な思いであるのも、旅を終えるまで家には帰らないと決めた自分の中でのこだわりに、ちょっとばかり後悔した自分がいたからだ・・・。

べこさんと共にする旅もこの日までとなった。
いつも以上に楽しいかった、笑い合った日々をありがとうと言いたい。
さぁ、今日もいろんな街を走り抜けた。
それぞれの街の歴史に目を丸くした、そんな日であった・・・。

旅646日目 「鼻をくすぐる町」

決めたわけでもなく、2人ともに目を覚ましたのは7時になろうかというころ。
今朝も肌を突き刺す寒さは、わずか4℃であった。

朝露で水気を含んだテントを裏表と丁寧に乾かしながら朝食の自炊、
持ち合わせのもので、べこさんと味噌煮込みうどんを作って食べた。
味噌やお酒など、あれやこれやと適当なものにしてはおいしくできたんじゃないだろうか。
そんな面白おかしく朝から騒がしい自分たちに、
なんと隣の家のおばさんが温かいゆで卵にコーヒーを持ってきてくれたのだ。
朝の寒空の下、そんな温かさに2人して感動してしまうばかりであった。

1219DSC08915.jpg昨夜は玉置さんが管理する駐車場でキャンプ

1219DSC08918.jpg今朝の自炊は住宅街の駐車場とあって近くに水場がなかったため、
   お酒などをいれてなんとかやりくり・・・。^^;


1219DSC08920.jpgそんな適当に作った味噌煮込みうどんにしては上出来な味に♪

1219DSC08922.jpg撤収も終えて、出発!

自炊の後片付けも終わり、乾かしていたテントもしまって8時半に出発。

出発前には再び玉置さん夫妻が仕事前だというのに来てくれ、
応援と共に今日のお昼にとお弁当まで頂いてしまった。
本当にお世話になりました、ありがとうございました。

時折降る小雨に寒い風のなか、襟もとをきつく締めて出発。
べこさんと共に国道42号線を進み和歌山市街地をめざした。

1219DSC08927.jpgここから前方の山を越えるしんどい峠道に・・・。^^;

1219DSC08936.jpg峠の中腹で休憩・・・。

1219DSC08943.jpgまだまだ続く峠道、さらには雹まで降ってきてしまうのだ。(> <)/

1219DSC08945.jpg ”殿!!”
 
今日も峠が待ち受け、厳しい道のり。(> <)/

たまに降ってくる小雨も峠では雹へと変わり、耳が凍りそうなくらいに寒い中の走行にしては息を切らし、寒いのかどうなのかよく分からない感覚であった。

峠を2つ越え、下った先は湯浅町。
実はこの湯浅町、醤油の発祥の町として”醤油のふるさと”と言われている。
町からすぐいった興国寺の僧侶が鎌倉時代に中国から味噌の製法を学び、
その味噌樽の底に溜まった、本来は捨てる液を元に醤油の製法が始まったという。
また、この湯浅町の水が醤油に適したものであったことも、
その後の醤油の町としての繁栄を支えてゆくものだったそうだ。

そんな醤油の町に寄り道することにした。

1219DSC08977.jpgそこは醤油の蔵が立ち並ぶすてきな町並み

1219DSC08989.jpgこの湯浅町、醤油のふるさととして知られた町であった

1219DSC08968.jpg
重厚ある趣の建物が軒を連ねた北町通りは、
   国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されているところ。


国道をそれると、そこは低い二階建ての町家に醤油蔵がきれいに並んだ、
時代を伺わせる世界へと2人迷い込んだ。

そんな湯浅の町もふつうの日本の風景だったのだろうけど、今では特別。
国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定された、
”醤油のふるさと”としてちょっとした観光地となっている。
そんな歴史ある醤油蔵などが並ぶ北町通りの一角に、
創業170年の歴史をもつ老舗醤油屋の「角長」がある。
100軒近くもの醤油屋が軒をつらねていたものの、現在ではこの角長を含めて町に残るのは数件のみ、大手がそのシェアを握る中でもこうして作り続けていけるのも、
こだわりのある醤油が支持されてのことだろう、
資料館となった蔵では、長年使われていた仕込み樽など、
醤油と職人の汗がしみこんだ角長自慢の歴史を見て回った。

熱を通すものが一般的な中、ここでは火入れをしない”生”の醤油を自慢げに語る角長の店のおばあちゃんに、いつもは財布のひもが固いべこさんもお店自慢の高価な醤油を買って、自炊で使う時を楽しみにしているようであった。
町を歩けば路地にまで流れてくる、不思議と癖になる醤油のおいしい香り。
どこのメーカーにしろ醤油なんてどれも同じだろうと、そんな思いはとんだ誤解で、
醤油の意外な奥の深さに驚くばかり。
醤油ひとつに思いを込める町があったからだ。

ここまでよだれが溢れてくるとは思ってもいなかったことだが、
まだ香りが鼻をくすぐるなか、そんな醤油のふるさとを後とした。

1219DSC08971.jpg

1219DSC08984.jpg

1219DSC08983.jpg

鼻をくすぐる香りの次は甘い香り、醤油の次はみかんだった。

有田みかんで有名な有田市に入り、右にも左にも、甘い香りに包まれそうなほど、
あたり一帯には、あちらこちらでみかん畑。
見上げれば、山裾から急な上の斜面にまで続いた所狭しと並ぶみかんの木に驚いた。
路肩にみかんが転がっているほどである。

そんな有田みかんを福島の家族へ送るべこさんに一つ頂いたのだが、うん!うまい♪
確かにそこらのみかんとは違う、すごく甘くておいしいものだ♪
おいしいみかんは本当に美味しいんだなと、
先ほどの醤油の町と同じく、みかんに思いをかける有田の町を見た。

市街地のスーパーにあったベンチを借りて昼食に。
今朝頂いたお弁当をほどくと、思わずニンマリ♪
久々に口にするトンカツに舌をならせて食べたのだ♪
玉置さん、最高においしいお弁当ありがとうございました。

1219DSC08999.jpgこのあたり一帯はどの山の斜面にもみかん畑!

1219DSC09015.jpg同じ有田みかんの中でも、いろんな値段があって迷うばかりだ。

1219DSC09012.jpg家族に送るみかんを選ぶべこさん

1219DSC09027.jpg空からみかんが降ってきそうなくらいに、見上げてもみかん畑♪

1219DSC09018.jpgお弁当はなんとトンカツ♪(>_<)/
 
午後から天候も回復し、差し込む日差しに温かくして走る。

平坦に戻った道のりに景色を流しながら、
みかんの町、有田を過ぎてからというもの、立ち止まることなく進んだ。
しかし、ゆいいつ足を思わず止めた場所があった。

そこに我が地元”大阪”の文字があったからだ。

1219DSC09041.jpgついに道路標識には大阪の文字が!!

残すところ100kmをきった大阪は、観光もせずひたすら走り続ければ1日で我が家にたどり着けてしまえるんだなと、2年近く離れた我が家のことを思ってしまった。
歳を食ったという愛犬に会いたいし、自分の部屋へと帰りたい。
なにより半年後に帰ると言い残してからずっと待たせている家族がそこにいる。

嬉しい一方、複雑な思いであるのも、旅を終えるまで家には帰らないと決めた自分の中でのこだわりに、ちょっとばかり後悔した自分がいたからだ・・・。
奈良、京都の方へと大阪を迂回するルートと悩んだが、 
和歌山からフェリーで四国の徳島にわたるつもりで今はいる。
だから、大阪へと入ってゆくべこさんとはもうすぐお別れであった。

1219DSC09020.jpg

1219DSC09024.jpg

1219DSC09031.jpg

1219DSC09044.jpg

紀伊半島をぐるりと回って長いこと一緒してきた、
静岡県浜松市から始まった国道42号線も、いよいよ終わりに近づく。

向かい合って並ぶコーナン(ホームセンター)にジョーシン(家電量販チェーン店)なんか、もう地元大阪でよく見る顔合わせじゃないか、
それだけでホント嬉しくなるばかりだった♪

それまでの田舎も県立医科大付属病院をすぎれば徐々に街並みへと変わり、
気づけば片側3車線となった大通りに車とにらみ合いながら、べこさんと2人、
和歌山市街地へと入っていった。

1219DSC09045.jpg

1219DSC09049.jpg堂々とした趣のある和歌山県庁

まずはじめは県庁所在地に来たということで和歌山県庁舎へ。

行き交う人にキョトンとした目で見られる中での記念写真もべこさんと一緒なら気にならず。(笑)
県庁は歴史的価値をにおわす格調高い堂々とした趣が好きになった♪

次に向かった先は県庁からすぐそこ、
もちろん和歌山城なのだが、なんてこった・・・。

べこさんと二人、期待して向かうも年末大掃除中とのことで、まさかの臨時休館日!!
そんな日にやってきてしまった我々はなんてついていないんだと、
シャッターの降りた受付前で立ち尽くしてしまった・・・。(> <)/

仕方なしに城の周りをぐるっと一周し、和歌山の街並みに、
大阪の方には、阪神工業地帯の立ち並ぶ煙突に工場が見えた。
天守閣からでなくとも、小高い虎伏山の上に建つお城からの景色は納得した。
数多くのビルが空に突き出す和歌山の街並みは、
自分の中で思い描いていたものよりもずいぶんとたくましい街に感じる。
そんな和歌山、べこさんにも驚かれたのだが、大阪のすぐお隣の県にもかかわらず、
実は初めて足を踏む地であるんだ。^^;

天守閣に上がることは出来なかったが、同じ敷地内にはミニ動物園があって、
小さな敷地に無料とあってあまり期待していなかったのだが、クジャクにフラミンゴ、ポニーなど、城にそぐわないものだが、けっこう楽しめるところであった♪

1219DSC09050.jpg和歌山城城主で徳川家康の息子、徳川頼宣

1219DSC09063.jpg

1219DSC09062.jpgこれを見たときは本当に驚いたし・・・。

1219DSC09059.jpgまさかの臨時休館で天守閣には上れず・・・。(> <)/

1219DSC09064.jpg和歌山市街地の景色

1219DSC09074.jpgフラミンゴ♪

その後は駅にほど近い、井出商店という和歌山ラーメン店で夕食に。

和歌山ラーメンといえばここらしく、店内は大盛況であった。
メニューは豚骨醤油のみで迷うまでもなく、大盛りにしてもらい800円。
そんなオニ高い夕飯に悪くはないが、味はこんなものかなって感じだろうか・・・。

べこさんもそんな様子で、ちょっとばかり残念であった。^^;

1219DSC09076.jpg

1219DSC09080.jpg和歌山駅で情報収集

1219DSC09082.jpg和歌山駅前の様子、電源が欲しいのだが意外にもマクドがない・・・。

1219DSC09086.jpg夕食は勧められた井出商店で和歌山ラーメン♪

その後はイズミヤのフードコートで2人向かい合ってブログ。
閉店の9時までいたのち、ライトアップされた天守閣を望む公園の小高い丘にテントを並べて寝ることにした。

そして、べこさんとは明日の朝でお別れだ。
フェリーで四国の徳島にわたる自分に、べこさんは大阪へと明日から入っていく。
楽しい日々を本当にありがとう、
2人の最後の夜を過ごした。

1219DSC09087.jpgイズミヤのフードコートで二人そろってブログなのだ。^^;

1219DSC09095.jpg今夜の寝床はライトアップされた和歌山城を望みながら♪


12月19日 おしまい。


走行時間 4:49[h]
走行距離 70.5[km]
平均速度 14.6[km/h]
最高速度 54.6[km/h]

天候:くもりのち晴れ
体調:良好

キャンプ地:和歌山市街地の公園


[あとがき]
1月5日、現在は徳島市街地。
四国お遍路も17番札所の井戸寺を終え、順調に進めていってます♪

なにかお勧めの情報、場所でもあればメールください♪
yaku@docomo.ne.jp


旅全記事リスト http://teriyaki830.blog.fc2.com/archives.html

読んでくれてありがとうございます
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[2013/01/05 19:59] | 和歌山
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あれが大阪の碑(標識)だ、だね
風ささき
ホームシックにかかるところだけど、月日が流れ
ているから、遠い昔のことに思えてしまうね。
旅は道連れも終了、いつものペースで日常となっ
た自分だけの旅の1日に。
道は続いてる、目の前の目的の場所まで。
これからも、臭覚を刺激する匂いを感じ太陽の光
を感じ目にするはじめての風景の色彩を感じ明日の旅へ。
明日もいい旅を。


ケンゾーサン
 ”角長”の醤油は前通販で購入した事があるんですよ、美味しい醤油でした。 ただ一人で使うには量が多く、一番美味しい時期は逃してるんじゃないかと思います。 また買ってみようかな~。


風ささき さんへ
サトシ
自分て、旅する前は何していたのかなとか、
自分の部屋の様子さえ忘れかけてきた自分がいるんですよ。^^;
そんなとき、あぁ長く旅しすぎたかなとか思ったりします。

ホームシックは旅の初めに思って思って、思い疲れて忘れていたのですが、
こうして家に近くなると再び思い出しました。^^;

今日も、明日もいい旅を頑張ってきます。

ケンゾーサン さんへ
サトシ
角長の醤油を買っていたとは、やはり全国的にも名高いものなんですね~。

こだわりのあるものに、たかが醤油、されど醤油なのかなと、
醤油の味がよくわかる豆腐と食べればおいしそうですね。
自分も家族のお土産に送ればよかったかなと、今更ながら思ってます。^^;



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あれが大阪の碑(標識)だ、だね
ホームシックにかかるところだけど、月日が流れ
ているから、遠い昔のことに思えてしまうね。
旅は道連れも終了、いつものペースで日常となっ
た自分だけの旅の1日に。
道は続いてる、目の前の目的の場所まで。
これからも、臭覚を刺激する匂いを感じ太陽の光
を感じ目にするはじめての風景の色彩を感じ明日の旅へ。
明日もいい旅を。
2013/01/06(Sun) 09:14 | URL  | 風ささき #-[ 編集]
 ”角長”の醤油は前通販で購入した事があるんですよ、美味しい醤油でした。 ただ一人で使うには量が多く、一番美味しい時期は逃してるんじゃないかと思います。 また買ってみようかな~。
2013/01/06(Sun) 21:40 | URL  | ケンゾーサン #sAC0zsYk[ 編集]
風ささき さんへ
自分て、旅する前は何していたのかなとか、
自分の部屋の様子さえ忘れかけてきた自分がいるんですよ。^^;
そんなとき、あぁ長く旅しすぎたかなとか思ったりします。

ホームシックは旅の初めに思って思って、思い疲れて忘れていたのですが、
こうして家に近くなると再び思い出しました。^^;

今日も、明日もいい旅を頑張ってきます。
2013/01/26(Sat) 04:26 | URL  | サトシ #-[ 編集]
ケンゾーサン さんへ
角長の醤油を買っていたとは、やはり全国的にも名高いものなんですね~。

こだわりのあるものに、たかが醤油、されど醤油なのかなと、
醤油の味がよくわかる豆腐と食べればおいしそうですね。
自分も家族のお土産に送ればよかったかなと、今更ながら思ってます。^^;

2013/01/26(Sat) 04:31 | URL  | サトシ #-[ 編集]
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