ただいま~♪
この日は朝から雨の予報であった。

雨と分かっていれば昨日は軒下でテントを張るべきであったが、
すっかり予報を確認するクセを怠ってしまい、今朝の意外な空に口を開けている。
しかし昨日は軒下どころか、なかなか野宿に適した場所すら見つからずにさまよい続けてのこの河川敷であったため、仕方がなかったといえばそうなのだが・・・。

しかし幸い、テントから顔を出したときにはまだ雨の様子はなく、これなら事なく撤収が出来そうだとテント内を片づけながら朝食の食パンを食べていた。
そうした矢先にパラパラ小雨が降り出してきてしまう・・・。
本当に悔しい!!(> <)/
これならいち早く濡れていないうちにテントをしまって歩き出すべきであった。

悲しくもどんどん濡れてゆくテントに、
それはもう、すべてのやる気を洗い流す雨だった・・・。

11228DSC09460.jpgなんと、食事中に雨が・・・!!(> <)/

21228DSC09462.jpgこの日は一日中雨の予報

トイレに水場もない河川敷であるうえに、またこの朝食の食パンを最後に食料もほぼ尽きかけてしまっているため、この場所での停滞は厳しいだろう・・・。
水がなければパスタも湯がくこともできず、グーグルマップで地図に検索をかけようとも、歩いていける近い距離にお店はまったくなかった。

出ようにも出られない状況であるが、それでも丸一日雨の予報に、
いつかはこの雨の中へ飛び出さなければならないと考えるだけでも億劫な気分、
そんな雨の様子を見計らいながらテントの中でごろごろとした時間をすごしていた。

さすがにいつまでもこうはしてられないため、意を決して小雨の中撤収し、
そして濡れて重くなってしまったテントを背負って出発。
泣けてくる撤収のすべてが完了したのが10時のことであった。

旅655日目 「善根宿」

雨は降ったり止んだりを繰り返す。

しかし大振りになることはなく、小雨か霧雨のような雨に助かっている。
そんなせつない雨の中の出発であったが希望はあり、
次の十一番札所への進路とは少しばかり逸れてしまうことになるが、この先の吉野川市街地に善意でお遍路さんを泊めてくれるという善根宿の情報を聞いていたのだ。

すぐそこまできている十一番札所を打ったとしても、焼山寺山の山頂に立つ次の十二番札所まで5時間ほどの山道が待ちかまえていたので、この雨の中では辛かった。
雨のため参拝を諦めたこの日は、遍路道を逸れて善根宿のそちらへと向かうことに急遽決めたのだ。
ここから10kmも行かない町に、のんびり歩いても2時間で到着することだろう、
今日はそちらでゆっくりしようかと思う♪
しかし、そういった善根宿はお遍路をする方なら誰でも泊めてくれることをいいことに、ふりをしてホームレスの方が住み着いているとの話も聞いていたので不安もある。
とりあえずは様子を見に行くつもりで、ダメであったら諦めようと、そんな覚悟であった。

41228DSC09467.jpg吉野川河川敷で♪

71228DSC00733.jpg小雨がつらい・・・(> <)/

51228DSC00716.jpg中州とは思えないほどの広大な畑

大野島橋を渡り、吉野川に挟まれる中州を歩いてゆけば、川に挟まれる島としては日本最大ということで、川中の島であることを忘れさせる広大な畑に遍路道が延びていた。

川島橋を渡り中州をぬけ、それまでの阿波市に別れを告げて吉野川市へと入る。
そんな吉野川に架かる大野島橋に川島橋はともに外灯に欄干すらない沈下橋であった。
沈下橋、高知県の四万十川が有名なだけに、てっきりそこにしかないものとばかりに思い込んでしまっていたが、こうして徳島で見るとは思ってもなかった沈下橋を渡る。
川が増水したときにはあえて川中に水没させるため抵抗になるものをなくしたシンプルな橋であるのだが、
驚いたのはその沈下橋が歩行者用であるならまだしも、
ふつうに何台もの車が行き交う県道2号線として立派な生活道であったからだ。
車が落ちてしまうことはないのだろうか・・・!? ^^;

81228DSC09470.jpg車一台がやっと通れる広さ

91228DSC00736.jpg吉野川にかかる沈下橋の川島橋

101228DSC09476.jpgちょっと休んでいこう、よさそうな休憩所が♪

途中、わざわざ車から降りて10個ほどの袋いっぱいのミカンのお接待♪

重たくなければどうぞと渡してくれたが、ミカンは大好きなので本当に嬉しいばかりだ♪
ありがとうございます♪
やや小振りで食べやすそうなミカンは自宅の庭で種から育てたものだという、
そのおじさんもまた全国を車で旅してきた過去を持った方で、思わず声をかけてくれたというから、かみ合う旅先の思い出にちょっとばかりそんな話で弾んだりした♪

向かう善根宿まで僅かな距離だが、この日もザックの重さが辛い。(> <)/
特に肩の痛みを連日引きずってきてしまっているようで、
とにかく肩の痛みに耐えかねずに休憩をしてしまうことが度々・・・。
次のベンチまでなんて言ってられないほど、休めるところがあればガードレールの上にでも背負ったザックの体重をのせたりして肩を休ませた。

善根宿へは1時過ぎに到着。

正確な場所を知らずにいたため、おばあさんに訪ねて何とかの到着であった。
その部屋にびっくりだ!
たたみ3畳の狭い小屋ではあるが、、
こんな雨の日には願ってもない扉のある小屋であった。

隣には”鴨の湯”という町営の温泉施設まであり、
この善根宿の手続きはそちらの温泉の受付ですました。

121228DSC09497.jpg思っていた以上にいいところでした♪

141228DSC09502.jpg鴨の湯の善根宿

131228DSC09498.jpg壁にはお遍路さんが残していった納め札でいっぱい。^^;

ギョっとしてしまう光景だが、お礼とばかりにお遍路さんが残していった納め札が壁一面に、もう場所がないくらいに所狭しと貼られている。
それだけ、多くのお遍路さんに  のだろう。
この納め札はお寺に参拝する際に名前と祈願を書いて納めるもので、
中には金のおふだ(お遍路50周以上の方)まで貼られていた。

こんな宿に無料で泊まらせてもらえるのかと信じられない気分、
雨で気分をどん底まで落とされていただけに、なおさらであった。
まして、これが個人の方が善意で造られたというから、
きっとひと想いにあふれた、こんなのを簡単に造ってしまう建築関係に詳しい方であるんだろう。


荷物を残し、小雨の中貸し出し自転車に乗って市街地まで買い物♪
ちょっとパンク気味であるが市街地まで距離はあったので借りて正解。
市街地と言ってもスーパーにコンビニなど、いくつかの店が国道沿いにちょろっと並ぶしれた程度だが、それでも久々に目にする街らしい街にいていることが嬉しい♪
昼食はすき家で牛丼の大盛りを食べ、スーパーで夕食の食パンやに牛乳など、
またブログを書きながら食べようと楽しみにしてお菓子もかって帰った♪
忙しそうにする店内は年の終わりを感じるばかりであった。


小屋に戻ってからはブログなど、一人気ままに我が家のように過ごし、
足が冷えてきたところで隣の温泉でのんびり汗を流した。

よく考えたら何日ぶりか思い出せないほど久々のお風呂・・・。^^;
露天風呂もあり、日が暮れるまで長湯を楽しんでいた♪
ちなみにお遍路さんは90円割り引いたお接待価格の360円とのことで、
券売機のボタンには”歩き遍路入浴券”とそのままあるのだ♪

111228DSC09477.jpg久々のお風呂だ・・・。^^;
 
171228DSC09510.jpg”歩きお遍路”ボタン

ビュンビュン入ってくるすきま風には悩まされたが、
心地よい畳の上でテントよりかは温かくして寝ることができるだろう。

ちょっと幸せに感じた日であった♪
そして夜には雨も上がってくれた。



12月28日 おしまい。

移動距離 およそ7km ^^;

天候:雨
体調:良好

キャンプ地:鴨の湯 善根宿 (徳島県吉野川市)


[あとがき]

なにかお勧めの情報、場所でもあればメールください♪
yaku@docomo.ne.jp

旅全記事リスト http://teriyaki830.blog.fc2.com/archives.html

読んでくれてありがとうございます
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[2013/02/02 21:20] | 徳島
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こんばんは!
かい
四国歩いてるんだ!
がんばってね!
遅くなりましたが今年もよろしくね~

安全安心
風ささき
屋根の下、年の瀬に小雨降る旅の空の下。
一夜の寝床、痛みにたえよく頑張った、いやしの
宿・湯だったんだね。
これからも時々、登場してくるんだろうね、同じよう
な場面で。
明日もいい旅を。

管理人のみ閲覧できます
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かい 君へ
サトシ
こちらこそ、今年もよろしく♪
甲斐君ちにお世話になった記事がまだ投稿できずにゴメン。^^;
その時はまさか歩いて遍路するとは思ってもいなかったから、歩き遍路先輩の甲斐君にもっと聞いておけばよかったよ・・・。
なにかお勧めの遍路情報でもあればメールください♪
お元気で!

風ささき さんへ
サトシ
このような善意でされた善根宿は四国のあちらこちらにあるようです。
先輩方が書き記したリストなんかも頂いたりと、心強いですよ。
このような善意があることが素晴らしいですよね。
四国のお遍路、世界文化遺産を目指しているそうです。
八十八ヵ所めぐりだけでなく、このようなお接待のある文化自体が世界遺産として認められてもいいんじゃないかと思ってしまうばかりです。

お さんへ
サトシ
返事が遅れてすみません。^^;
アドバイスは受け取ったときから見ていました。
腰に胸ベルトはともにありますよ。
この肩の痛みは北アルプスの登山の時から悩んでいました。
腰で背負う感覚だそうで、いろいろと実践しているのですが・・・。
すでに肩ベルトのクッションがペッちゃんこで、ザックを買い替えた方がいいのかなとか思ってもいます。
しかし、胸ベルトは最近留めることがなかったし、やっぱり、留めると留めないでは違いがありそうですね、そこにも気を付けてみます。
いろいろアドバイス、ありがとうございました。
また何かあればお願いします♪


甲斐
寒い中頑張ってるね!

おすすめ遍路情報か~
道中楽しめばいいと思うよ^^人それぞれに。

記事は気にしなくていいよ!
気が向いた時にね~

甲斐 君へ
サトシ
甲斐君との出会ったあの日が遠い昔に感じるよー。
歩いてお遍路し、そのまま千葉までさらに歩いて帰っているんだからホントすごいよ・・・。
こうして苦労して本当にそう思う。
千葉の記事は必ず書くから、気長に待っていてください~!!(>_<)/

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がんばってね!
遅くなりましたが今年もよろしくね~
2013/02/02(Sat) 21:28 | URL  | かい #-[ 編集]
安全安心
屋根の下、年の瀬に小雨降る旅の空の下。
一夜の寝床、痛みにたえよく頑張った、いやしの
宿・湯だったんだね。
これからも時々、登場してくるんだろうね、同じよう
な場面で。
明日もいい旅を。
2013/02/03(Sun) 14:38 | URL  | 風ささき #-[ 編集]
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2013/02/06(Wed) 04:00 |   |  #[ 編集]
かい 君へ
こちらこそ、今年もよろしく♪
甲斐君ちにお世話になった記事がまだ投稿できずにゴメン。^^;
その時はまさか歩いて遍路するとは思ってもいなかったから、歩き遍路先輩の甲斐君にもっと聞いておけばよかったよ・・・。
なにかお勧めの遍路情報でもあればメールください♪
お元気で!
2013/02/16(Sat) 00:09 | URL  | サトシ #-[ 編集]
風ささき さんへ
このような善意でされた善根宿は四国のあちらこちらにあるようです。
先輩方が書き記したリストなんかも頂いたりと、心強いですよ。
このような善意があることが素晴らしいですよね。
四国のお遍路、世界文化遺産を目指しているそうです。
八十八ヵ所めぐりだけでなく、このようなお接待のある文化自体が世界遺産として認められてもいいんじゃないかと思ってしまうばかりです。
2013/02/16(Sat) 00:13 | URL  | サトシ #-[ 編集]
お さんへ
返事が遅れてすみません。^^;
アドバイスは受け取ったときから見ていました。
腰に胸ベルトはともにありますよ。
この肩の痛みは北アルプスの登山の時から悩んでいました。
腰で背負う感覚だそうで、いろいろと実践しているのですが・・・。
すでに肩ベルトのクッションがペッちゃんこで、ザックを買い替えた方がいいのかなとか思ってもいます。
しかし、胸ベルトは最近留めることがなかったし、やっぱり、留めると留めないでは違いがありそうですね、そこにも気を付けてみます。
いろいろアドバイス、ありがとうございました。
また何かあればお願いします♪
2013/02/16(Sat) 00:21 | URL  | サトシ #-[ 編集]
寒い中頑張ってるね!

おすすめ遍路情報か~
道中楽しめばいいと思うよ^^人それぞれに。

記事は気にしなくていいよ!
気が向いた時にね~
2013/02/25(Mon) 05:19 | URL  | 甲斐 #-[ 編集]
甲斐 君へ
甲斐君との出会ったあの日が遠い昔に感じるよー。
歩いてお遍路し、そのまま千葉までさらに歩いて帰っているんだからホントすごいよ・・・。
こうして苦労して本当にそう思う。
千葉の記事は必ず書くから、気長に待っていてください~!!(>_<)/
2013/03/02(Sat) 06:41 | URL  | サトシ #-[ 編集]
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