ただいま~♪
この日、次に打つ大日寺まで15kmの道のりとちょっと遠い。

アップダウンにもよるがこれまでの自転車なら1時間ほどでいけるだろうか、
しかし自分の足で歩く今となっては、この15kmが途方もない1日掛かりの距離となってのしかかってきている。
一般的な歩行速度の時速4kmにもいたらないだろう、
そして度々休憩をしながら肩を休め、今日も地道に歩き続けた。
自分がきゃしゃな体であるのもそうだが、この重いザックを背負って1日歩けてもせいぜいこの日歩いた20kmばかりが限界に感じている。
四国のお遍路はその距離1400kmと言うから、”1400÷20はいくらだ!?”なんて、考えたくもないかも・・・。^^;

歩きの旅、自転車旅には無かったそんな苦労があるだろうか・・・。
今朝口にした食パンで食べ物も底をついたが、コンビニまで戻るたかが数キロの買い物にさえ行くことすらもやはり迷ってしまうほどであった。^^;

旅660日目 「お遍路に想いをかける人達」

さむ~い朝を迎えた!! (> <)/

それもそのハズ、今朝は温度計も氷点下を差している。

それまで100円ショップの温度計を使っていたのだが、なんせ一度道路標識に点灯していた温度と大きく異なっているものにこれは信用ならないなと、そうして次に買い直した10倍する1000円のモンベル(一流の登山用品メーカー)温度計が言うのだからたぶん正確なのだろう。

四国まで下りてきたとはいえ今朝も凍るように寒く、またこの地が山間だからか日差しも届かず、特に寒く感じた今朝であった。

12@DSC00997.jpg

寒い朝に、この山間まで日が差し込むまでのんびりしたいところであるが、早くもこの2日から道の駅は営業を開始するということであったため職員が来てしまう前に撤収。

テント中でカセットコンロに暖まりながら朝食をとり、テントを乾かしながらぐずぐずと撤収してしまったため、さぁ出発というころには道の駅も慌ただしい9時となってしまった。


次に打つ大日寺まで15kmの道のり。

冒頭にも書いた通り、この15kmが途方もなく遠く感じる。
昨日から痛む右足親指の間接をいたわりながらも午前中はとにかく歩いて歩いて、ひたすら歩き続けた。
鬼籠野(おろの)町でそれまでの国道から県道21号線へと移り立見峠を越えた。
そんな立見峠、また登りがくると身構えて挑むも、標高210mほどと難なく登り切ると大したことはなかったが、その先に歩き旅になって初めてのトンネルが辛かっただろうか。
いっこうに出口の光が見えないまま、長いことトンネル中をさまよった気がした。
お遍路用の地図だからか、このトンネルの記載が無かったため道を間違えたかと思ったほどである。

トンネルに近いところで車に跳ねられ横たわるタヌキがかわいそうであったが、
自分にはどうもしてやれないのが残念に思う・・・。

12@DSC01000.jpg国道438号線

12@DSC01001.jpgかかしです。^^;

12@DSC01005.jpgめちゃくちゃのどか~♪

12@DSC01008.jpgトンネルが長い・・・(> <)/

この辺りはすだちの里とあって、山裾には小さな農村集落がいくつか見られた。

しかし、そんなのどかな景色に感心してばかりもいられず、
現れるのがそんな小さな農村集落ばかりなものだから、コンビニやスーパーどころか、個人商店さえいっこうに見つからないままであった。
さすがに朝から食パン1枚とみかんのみの朝食ではお昼になる前から空腹にも苦しんでいる。
今朝出発する前にコンビニまで戻って買い物しておけばよかったと悔やむ。
そしてようやくお昼になって個人商店を発見し一安心といったところであった。

しかし、依然として予断は許さぬ状況・・・、
品薄の店内にお昼ご飯となるようなパンすらもないではないか。(> <)/
おばあさんに聞いてもこの先にしばらく店が期待できそうになかったこともあり、仕方なしにせめて腹の足しになるようなお菓子2つの昼食とした。

12@DSC01015.jpgようやく見つけた商店で買い物。

12@DSC01016.jpg昼食はお菓子に。^^;

山間に川と延びる県道をいく。
特に見所もなく、見下ろす鮎喰川の流れと共にひたすら進んだ。

また地図と照らし合わせられるような目印となる物が無いため、何処まで進んできたか分からないまま、しかし遠い目的地を意識するとどうしても長く感じてしまうので、それはそれでよかっただろうか。

今の時期は枝しか残されてなかったが、県道沿いに桜の木が並んでいた。
自称ではあるが、看板には大きく神山町が日本一美しい枝垂れ桜の町であるという。
そんな日本一の枝垂れ桜、目にしてみたいものだ。
徳島刑務所をすぎれば徳島市へ入ったことを示すカントリーサイン、それは大日寺も近いことを意味し嬉しくあった。

12@DSC01029.jpg鮎喰川とともに県道21号線を進む

12@DSC01017.jpg自分です^^;

12@DSC01037.jpgおぉ、ようやく町らしい町が♪

12@DSC01031.jpgかわいらしいネズミ♪

道端に置かれたバス停のベンチで休んでいる時であった。

自分と同じく大きなザックを背負う若い方に追いつかれる形で出会うこととなった。
お遍路の旅、この寒い冬に時期に、まして歩いてやっている方自体が少なく、
また出会っても年輩の方ばかりで寂しげな物に感じ、
そんなものだから、ちょっとジジ臭いことしているのかな・・・、と考えるさなかでの出会いで本当に嬉しかった♪

彼、諒生君は自分と同じく大阪からで、通し(一度で回りきる)の歩き遍路の旅にきたという。
日本一周をすごいともてはやしてくれるが、鼻を高くできるほどではない。
逆に彼も23歳の若さでバックパック一つにインドなどを旅してきた強者であるのだ。
それら話を聞いていれば自分も世界への旅にあこがれ、日本一周を終えた後のことを考えてしまう。
道中そんな話で盛り上がり、これまでザックの重みにすぐに休憩をしてしまうことが多かったが、こうして二人で歩くと不思議と頑張れる自分がいた。
そんな話しに夢中になれば肩の痛みなど忘れることが出来たのかもしれない。
ここからは彼と一緒に向かうこととした。

12@DSC09566.jpg大阪から歩いてお遍路をしにきた諒生君と♪

途中、地元の方からお接待をもらい、そんな頂いたクッキーをコンビニの前で食べた。

二人そろって十三番札所の大日寺へと到着し、早速参拝。
彼は般若心経の経読はせず、数分間手を合わせて拝んでいた。
人それぞれ、いろんな参拝の仕方があるものだ。

そんな彼を待たしてしまったが、自分はいつものように般若心経を読んで参拝を終えた。
大日寺は本堂に大師堂が向かい合うように立つ狭い境内であった。

12@DSC01042.jpg

12@DSC01039.jpg十三番札所 大日寺

ここまでの道のりですでに二人してへとへとではあるが、息つく暇もなく次のお寺へと向かった。
ここから数キロ圏内にいくつものお寺が寄り添うため、打てるところまで行ってしまおうと残りの納経時間ぎりぎりまで二人お寺を駆け巡ることにしたのだ。

大日寺に続き十四札所の常楽寺を打ち、この日最後のお寺となる十五番札所の国分寺に2人たどり着いたのは納経受付ギリギリの5時になろうかという頃であった。
そのため朱印を頂いてから参拝をすませることとなった。

終盤に立て続けに3つもお寺を目まぐるしく巡ったものだから、もうへとへと。
しかし、この十五番札所まで打てるとは思ってもいなかったため、こうして頑張れたのもやはり仲間という存在がやる気に湧く自分になれたのだろう。
時間に追われ最後の方では参拝がいい加減なものとなってしまい悪いようにも思ったが、何より二人で駆け回った時間が楽しかった♪

12@DSC01050.jpg十四番札所 常楽寺

12@DSC01058.jpg十五番札所 国分寺

諒生君もキャンプ生活で節約の旅を送るが、今夜の寝床はちょっとあてがあった。

これも何処からとも無く回ってきたいろいろと怪しいところがあるのだが、
四国中の善根宿情報が書き集められたそんなお遍路情報にはこの近くにもタクシー会社がする善根宿があるようで、さっそくお寺を出ればそちらへと向かった。
しかしながら”十六~十七番札所の間に栄タクシー善根宿”のみの簡単な記載に詳しい地図に住所が書いていないものだから、これには二人して人に訪ね回ったりと日没の中ちょっと大変な目に。^^;

JR徳島線府中駅近くの栄タクシー営業所2階をお遍路さんに善意で提供してあるところで、ようやくたどり着いたときには6時を回る。
すでに来ていたお遍路さん2人が寝静まる中での到着であった。

12@DSC01061.jpg善根宿の”栄タクシー営業所” 

先に到着していた二人はともに年輩の方で、70歳ぐらいの歩いてお遍路旅をしている方は、なんとすでに30周もお遍路を巡ってきているかたであった。
これからも死ぬまで回り続けるつもりでいるという。
もう一人の50歳ぐらいのおじさんも仕事を辞めて長いことお遍路をし、
自転車を直すお金すらもない日々に、毎日パンの耳をもらって生活しているという。
パンクした自転車も台車代わりに押してお遍路を続けている方であった。

そんなもんだから諒生君とともにちょっとドン引きしてしまったが、2人とも話せばごく普通の方で、お遍路に想いをかけて回っているのだろう、すでに何度もお遍路を回ってきたその経験豊富な話を聞かせてもらうことができた。
パンク修理道具があれば自分が直してあげたかったと思う。

嬉しいことに部屋にはテレビに布団、さらにはお風呂まで用意されてあり、
無料でありながら民宿となんら変わりないこのもてなしには涙が出てくるほど感動してしまう。
この日の汗を流すことが出来きてさっぱり、そして温かな布団の中で寝れる幸せを久々に感じた。

12@DSC09569.jpg部屋には布団にテレビまで!!

ところで、自分と同じく彼もまた大きなザックを背負って旅している。

誰もこんな重装備の荷物の方などいないだろうと自慢もしたくもない重さであるが、
荷物の持ち比べをしても彼の荷物とその重さはほぼ変わりなく、
彼もまた自分と同じく大きな50リットルザックいっぱいに積めてあった。
自分は特にブログをするパソコン関連がその重さを占めるのだが、酒好きの彼のカバンの中にはやっぱりお酒が次々に出てくること。^^;
夕飯はスーパーで見切り品のお弁当を買って帰り、おじさん二人が寝静まった後も諒生君とともに隣の部屋で話をして楽しんだ。
お酒が彼のガソリン!?と言い張る彼のカバンからは大きな瓶物まで出てきたりと、
そんなお酒を頂きながら、久々に酔いつぶれて最後は倒れるように寝てしまうまで、確か40度!?ほどだったと思うが、とにかく驚くほど度のキツいお酒を三ツ矢サイダーと割って楽しく飲み交わした夜であった♪
これで明日はまともに歩けるのだろうかと、杯を重ねるごとにごとに不安もつもるが・・・。^^;


1月2日 おしまい。

移動距離 およそ20km

天候:晴れ
体調:良好

キャンプ地:栄タクシー善根宿 (徳島県徳島市国府町)


[あとがき]
現在は高知県四万十市街地です。
四国最南端の足摺岬へと南下していきます。

なにかお勧めの情報、場所でもあればメールください♪
yaku@docomo.ne.jp


旅全記事リスト http://teriyaki830.blog.fc2.com/archives.html

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[2013/02/22 11:00] | 徳島
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四国ならでは
風ささき
歩き旅、それぞれの脚力・体力と相談しながら。
四国以外だと放浪生活だけど、四国ならばお遍路
さん。
今を生きる、明日の生きる道を思う。
自分は、お遍路には行けない、毎日の仕事と生活
をやりきることが、生きる想いかな。
明日もいい旅を。

管理人のみ閲覧できます
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持つべきものは仲間
ぱんら
やっぱり仲間が居ると頑張れるもんやねえ。サトシ君が一人じゃないと、こっちもなんか安心する!
それにしてもバックパックの重さ、辛すぎでしょ?
なんとか軽くなんないの?肩や腰痛めちゃったら自転車旅に戻った時たいへんやよぉ。

しかし歩きお遍路は想像以上に過酷やねえ。
この寒い中身体痛めてまでする価値あるんかなあ?
と第三者は勝手に心配するけど、サトシくんが決めたことやから、応援するっきゃない。
なんかもう修行僧みたいになってきたね。明日がすこしでも暖かくなればいいけど。食糧確保がんばってね。お気をつけて!

鹿児島から
modao
さっき、あくねツーリングstationで出会った年配の男性から話を聞いてコメントしています。
バイクですが、僕も日本一周してます。自分の日本一周は楽すぎますねw
3月から僕も四国に入る予定です。

応援してます。頑張って下さい。

風ささき さんへ
サトシ
こうしてお遍路をずっと回る方もいるその根性がすごいものですよね。
自分はきっと1周したらまた回るなんてこれっぽっちも考えられないことですよ、もう本当に大変で。^^;
なんか、まさに旅人って感じのかたでした。

takepyon さんへ
サトシ
コメントありがとうございます。
そういってもらえるのはすごく嬉しいばかりですよ。
旅に出るきっかけは大したことのないものですが、今しかできない旅となって、
そしてこうして読んでもらえる嬉しさに気がつきました。
作文が大っ嫌いであった自分には意外な発見です。^^;
takepyonさんのように本格的な小説とまではレベルに達しないですが、やりがいを感じてブログを書けてますよ。
takepyonさんはきっと自分よりひと回りもふた回りも文才があると思うので、頑張ってください。

ぱんら さんへ
サトシ
自転車旅の時のように食料の買いだめが重たくてできないのが理由で、なんかいつも空腹になりながらお店探しに必死になっているような・・・。^^;
自転車ってやっぱり素晴らしいなと、今になって見直してますよ。(笑)
とはいうものの自分と同じ重さのザックを背負って毎日ガンガン歩く方もいたので、自分が貧弱なようです。
毎日この重たいザックに振り回されていますよ~ ^^;

modao さんへ
サトシ
鹿児島でお世話になった小川さんからの情報かな。
そちらの寝台列車のライダーハウスは最高ですよね♪
自転車に徒歩では諦めてしまうところも多いので、バイク旅ならではの良さがあると思いますよ。
こちらも応援してます。
いい旅をして下さい!

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2013/02/22(Fri) 17:37 |   |  #[ 編集]
四国ならでは
歩き旅、それぞれの脚力・体力と相談しながら。
四国以外だと放浪生活だけど、四国ならばお遍路
さん。
今を生きる、明日の生きる道を思う。
自分は、お遍路には行けない、毎日の仕事と生活
をやりきることが、生きる想いかな。
明日もいい旅を。
2013/02/22(Fri) 18:44 | URL  | 風ささき #-[ 編集]
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2013/02/23(Sat) 05:27 |   |  #[ 編集]
持つべきものは仲間
やっぱり仲間が居ると頑張れるもんやねえ。サトシ君が一人じゃないと、こっちもなんか安心する!
それにしてもバックパックの重さ、辛すぎでしょ?
なんとか軽くなんないの?肩や腰痛めちゃったら自転車旅に戻った時たいへんやよぉ。

しかし歩きお遍路は想像以上に過酷やねえ。
この寒い中身体痛めてまでする価値あるんかなあ?
と第三者は勝手に心配するけど、サトシくんが決めたことやから、応援するっきゃない。
なんかもう修行僧みたいになってきたね。明日がすこしでも暖かくなればいいけど。食糧確保がんばってね。お気をつけて!
2013/02/23(Sat) 09:45 | URL  | ぱんら #-[ 編集]
鹿児島から
さっき、あくねツーリングstationで出会った年配の男性から話を聞いてコメントしています。
バイクですが、僕も日本一周してます。自分の日本一周は楽すぎますねw
3月から僕も四国に入る予定です。

応援してます。頑張って下さい。
2013/02/25(Mon) 21:42 | URL  | modao #-[ 編集]
風ささき さんへ
こうしてお遍路をずっと回る方もいるその根性がすごいものですよね。
自分はきっと1周したらまた回るなんてこれっぽっちも考えられないことですよ、もう本当に大変で。^^;
なんか、まさに旅人って感じのかたでした。
2013/03/02(Sat) 04:36 | URL  | サトシ #-[ 編集]
takepyon さんへ
コメントありがとうございます。
そういってもらえるのはすごく嬉しいばかりですよ。
旅に出るきっかけは大したことのないものですが、今しかできない旅となって、
そしてこうして読んでもらえる嬉しさに気がつきました。
作文が大っ嫌いであった自分には意外な発見です。^^;
takepyonさんのように本格的な小説とまではレベルに達しないですが、やりがいを感じてブログを書けてますよ。
takepyonさんはきっと自分よりひと回りもふた回りも文才があると思うので、頑張ってください。
2013/03/02(Sat) 06:26 | URL  | サトシ #-[ 編集]
ぱんら さんへ
自転車旅の時のように食料の買いだめが重たくてできないのが理由で、なんかいつも空腹になりながらお店探しに必死になっているような・・・。^^;
自転車ってやっぱり素晴らしいなと、今になって見直してますよ。(笑)
とはいうものの自分と同じ重さのザックを背負って毎日ガンガン歩く方もいたので、自分が貧弱なようです。
毎日この重たいザックに振り回されていますよ~ ^^;
2013/03/02(Sat) 06:37 | URL  | サトシ #-[ 編集]
modao さんへ
鹿児島でお世話になった小川さんからの情報かな。
そちらの寝台列車のライダーハウスは最高ですよね♪
自転車に徒歩では諦めてしまうところも多いので、バイク旅ならではの良さがあると思いますよ。
こちらも応援してます。
いい旅をして下さい!
2013/03/02(Sat) 06:46 | URL  | サトシ #-[ 編集]
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