ただいま~♪
まだ夜明け前の5時に起床した。
それでも昨日は4時には眠りについたから実に13時間も寝たことになる。

110@DSC01669.jpg

今朝は風邪はいくぶんましだろうか、とはいうものの相変わらずのど奥の痛みは引くことなく痛むのどをこらえて食パン2枚を朝食に食べている。
油断は禁物、今朝も念のため風邪薬を飲んでから出発することにした。

ブログの投稿に時間を費やしていたこともあり、歩き出したのは8時を回る。
次の札所二十三番の薬王寺を目指すことにしよう、
そんな薬王寺が徳島最後の札所とあって、一区切りつくこの日はいつになくやる気に沸いていた。

旅668日目 「薬王寺」

トンネルを2つ抜け国道55号線を数キロほど進んだ先で遍路道との分岐にくる。

このまま国道を歩き続けても次の薬王寺へたどり着けるため、お遍路さんによっては意見が別れるところだろう。
さて、自分はどちらに行こうか。
どちらを選ぼうともその距離に変わりないが、どちらがラクとまでは書いてなかった。
ラクな方がいいのだが・・・、なんてお遍路さんらしくないことを思っていたり。^^;
国道だと途中にいくつも見られるトンネルに敬遠しがちな一方、よく考えるとその分高低差が無いのかなと期待するが、結局は県道を選ぶことにした。
そちらなら海岸線を延びるとのことで、綺麗な景色を期待して静かな遍路道へと移る。
そんな遍路道の県道に入ってからはそれまでの車もほぼ皆無となった。

まだ歩き出して1時間もたたないが休憩にもってこいの東屋を見つけ、
さほど疲れてはいないのだがせっかくなので休憩していくことに。
ベンチに深く腰掛け、ぼんやり前の山々を見つめる。
そんな東屋でのんびりしていると、後ろからお遍路さんが歩いてきた。
ガチャガチャと杖につけた数多くの鈴の音になんか聞き覚えがあるなと思えば、
そのまさか、ちょっとびっくりである。
なんと!、徳島で一緒した諒生君じゃないか!!
自分の「おぉー!!」の言葉に同じく彼も不意を付かれたかのように驚き、
これにはもうお互いに笑いあって顔を見合わせ、こんなところでまさかまさかの再会を喜んだ。
彼も驚いたがこちらも驚く。
なにしろ徳島で2日間停滞する自分は、次の札所へと向かう諒生君の背中を見送ったのだ、彼は自分の前を行くはずである。
聞けば一度電車で高松へと遊びに行っていたそうで、そうしている間に自分が先を行っていたようであった。
お互いなんとものんびりとしたマイペースな旅だ。^^;

110@DSC09694.jpg諒生君と再開!!

彼も昨日は自分と同じく平等寺まで打ち終え、その夜はキャンプしていたそうだから、お互い近い場所で野宿をしていた。

話をしながら共にいく。
今日の目的地は共に薬王寺で、今夜の寝床はその近くの善根宿(お遍路さんを無料で泊めさせてもらえる宿)に決めていた。
どこどこの善根宿が良かったとの話で必ず持ち上がってくるほど、お遍路さん同士からよく耳にするちょっとした有名な所で、バスを改造した宿であるそうだ。
他にない良さというのが、なんと善根宿のオーナーさんがドライブインをしており、余ったおかずをお接待として夕飯に持ってきてくれると聞いて楽しみにしていたところ♪

やはり、ひとりで黙々と歩くより、こうして2人で話し合いながらいる方が気持ち的にもラクであった。
彼には高松からフェリーが出ている直島がすてきな島だったと、魅力いっぱいに語ってくれた。
自分も行ってみようかと思う。
聞けば聞くほど、日本にそんな島があるのかと不思議に思うが、
なんでも島全体が美術館ともいえるアートの島であるそうだ。

由岐坂峠を越えれば待望の青い海が顔を覗かせる。
よく考えれば久々の海岸線。
「おへんろに出てはじめて美しい海が見える街」と看板があった。
お遍路始まって以来の海の姿に2人してちょっと感動しながら歩いた。

田井ノ浜はまぶしいくらいに光り輝く海の色をしていた。

110@DSC01672.jpg

110@DSC01682.jpg田井ノ浜

110@DSC01677.jpgアカテガニ横断注意とのこと。^^;

由岐(ゆき)にその次は木岐(きき)と、かわいらしい名前の町が続く。

・・・失敗した。
探さなくとも現れるだろうと思っていたスーパーがいっこうに見あたらないのだ。
そのため二人してお腹を凹ませて歩いてしまっている。

停車していたコープの宅配トラックに話しかけるも、すべて注文品で余りものはなかったようで、お兄さんの残念な顔とともに返ってきた。
空腹にまた無駄に回り込むようなうねる道のり、やっぱり国道に戻ろうという話になっていちどは遍路道を外れることに。
そんなときに軽トラックのおじいさんに呼び止められた。
お遍路さんがこんなへんぴな道を歩いていたため、心配になったそうだ。
こっちにいっても何もないよと、そんなおじさんのおかげで小さいながらも個人商店で無事に昼食にありつくことができた。
それまでの空腹の鬱憤を晴らすかのように贅沢にもいなり寿司を食べる。
この日も日中は7℃と相変わらず寒い気温でありるが、こうして重い荷物を背負って歩いていると体は暑く2人してアイスクリームを食べてしまった。

110@DSC01685.jpgようやくたどり着いた個人商店で昼食

110@DSC01686.jpgいなり寿司♪

110@DSC01689.jpg

それからは再び遍路道へと戻った。

木岐を通り過ぎ、半島をまたぐように延びる山座峠はへばりながら登る。
峠にあったバス停で少し休憩にした。
自分もヘトヘトでしばらく動けそうにないが、
いつの間にか諒生君が壁にもたれてすやすや眠りについている。
いやいや、自分はこれで風邪をこじらせてしまっているのだから、彼も風邪を引いては困ると起こして出発した。

峠を越えれば再び海を横目に快適なシーサイドライン。
夏場はウミガメの産卵地となるそうで、ウミガメ博物館に小さな日和佐城などちょっとした観光地となっていた。

110@DSC01692.jpgへばりながら登った山座峠・・・(> <)/

110@DSC01702.jpg夏はウミガメも来るという綺麗な日和佐の海岸

110@DSC01707.jpgウミガメが産卵しにくる街とあって、日和佐にはカメだらけ♪

110@DSC01711.jpg

何度も休憩して遅くなってしまったが3時に日和佐の町に入った。

スーパーの前でおしゃべりしているおばさん、友達と悪ふざけをしながら下校する子供たち。
そんな日常と、なにか別の世界を生きているような感覚へとお遍路はさせるのだろうか、いまいち自分に現実味がないというか、
街中でお遍路さんでいることが孤独に思え嫌にあった。
しかし、この時は隣に仲間がいるおかげで自信を持ってお遍路さんでいられた。
また町に入ってすぐに、おばあさんからはご苦労さまと、諒生君と2人して選別を頂いてしまった。

ちょっと寂しい商店街を抜けた先に薬王寺の山門が見えてくる。
これまでの札所の中でもひときは大きく、立派な山門前には屋台も出ていた。
年間100万人が参拝しにくるという、四国では厄払いで有名な寺であるようだ。

110@DSC01713.jpgちょっと寂しい日和佐の商店街・・・

110@DSC01715.jpg薬王寺山門

本堂に続くまでの男厄坂に女厄坂と長く続くそれぞれの階段には小銭が置かれている。

何をしているのかと思えば、みな腰を曲げて一段ずつ階段の端に1円玉などの賽銭を置いていっているのだ。
坂の名前の通り、きっと厄払いとなるのだろう。
その階段があまりに長かったため、山門近くにザックをおいて本堂まで駆け上がった。

境内からは日和佐の海と街並みを見下ろすいい景色♪
小柄な日和佐城もよく見えた。

110@DSC01718.jpg階段の一段ずつに置かれた賽銭

110@DSC01735.jpg本堂までは男厄坂に女厄坂と長い階段が続く・・・。^^;

110@DSC01733.jpg境内から見下ろした日和佐の街並みに山上に建つ日和佐城

お遍路さんだけでなく、一般の参拝客の足が耐えぬ人の多い札所であった。

山の斜面にしがみつくように建てられた境内は急な階段が続く。
とくにひときわ目を引く瑜祇塔と呼ばれる塔はとても印象的な形をしている。
中は宝物館となっていたが入り口で有料と分かって引き返してきた。

ちなみにこの薬王寺が徳島最後の札所である。
参拝をすませて御朱印をもらったときは一区切りついた気分になった。

110@DSC01726.jpg立派にそびえる瑜祇塔。
   中は宝物館となっていたが、有料であったため諦めた・・・。


110@DSC01722.jpg二十三番札所 薬王寺本堂

向かう善根宿は札所から数キロほど離れた国道沿い。

この場所がなかなか分からず、諒生君と歩き回っては何度もオーナーさんに電話をしての到着であった。
資材置き場のような荒れ地となった場所に廃車となって捨てられているかのようなバス。
片手ではびくともしないほど入り口の扉が相当重かった。
入ったときはちょっとほこりっぽさが気になったが、そんなものしばらくすればすぐに慣れてしまった。

110@DSC01738.jpgバスを改良した善根宿”はしもと”

110@DSC01736.jpgバスの中の様子

110@DSC01737.jpg

110@DSC09740.jpg運転席の面影が残る

このバス、オーナーの手で昔使われていた市バスを泊まれるよう底上げして改良された善根宿であるという。
そのため立ち上がることも出来ないほど低い天井であるが、
バスで寝れるなんてわくわくするばかり♪
ちょっとおもしろい善根宿に嬉しくあったのだ♪
また布団やこたつ、電気ポットにコーヒーまで置かれ、これ以上の配慮がないってほど至れり尽くせりな善根宿に2人して驚いてしまった。

ただ、唯一の難点といえばトイレが無いことで・・・。^^;
小はバスの裏手の茂みでいいとして、問題は大の時でトイレは歩いて1km先のコンビニか駅まで行かないと無いと言うから、腹が痛くなったらお終いかも・・・。^^;

このバスで今夜寝泊まりするのは自分を含めて3人、
我々が到着したときにはすでに年輩のお遍路さんが休んでおり、その方は高知県の宇和島市からきた高橋さんで、65歳でも頑張って自転車でお遍路を回っている元気なおじさんだ。

夕方にオーナーの橋本さんが噂のお弁当を車で届けに来てくれた。
開けてびっくりしてしまった!!
噂には聞いていたが、料亭ともいえる目を見張る豪華なものであったからだ。
ドライブインの食堂の残り物を持ってきてくれたと言うが、それはコンビニ弁当と比べものにならないほど豪華な御膳である。

善根宿の提供にこの食事、なぜここまでしてくれるのだろうと疑問に思うほどである。
そんな主人の想い、割り箸の包みに書かれてあり、
純粋に人を喜ばせたい思いが綴られてあった。

夜は高橋さんを含めた3人一緒に数キロ先のお風呂へと入りにいき、
ちょっと風邪気味であることをすっかり忘れ、帰りにコンビニでお酒を買って夜中まで楽しくやってしまっている・・・。^^;

110@DSC09748.jpgオーナーが噂のお弁当を届けに来てくれました♪

110@DSC09757.jpg開けてびっくり!、すごい豪華だ!!

110@DSC09775.jpgその夜は晩酌♪ 風邪気味なのに・・・。^^;

110@DSC09777.jpgサングラスは置かれてあった誰かの忘れ物です~


1月10日 おしまい。

移動距離 およそ21km

天候:晴れ
体調:風邪気味・・・

キャンプ地:はしもと善根宿 (徳島県海部郡美波町)


[あとがき]

なにかお勧めの情報、場所でもあればメールください♪
yaku@docomo.ne.jp


旅全記事リスト http://teriyaki830.blog.fc2.com/archives.html

読んでくれてありがとうございます
クリックしてもらえるとうれしかな・・・。

にほんブログ村 旅行ブログ 日本一周へ
スポンサーサイト

[2013/03/19 07:29] | 徳島
トラックバック:(0) |

日和佐好きかも
ぱんら
風邪どう?悪化してないといいけど。

日和佐の海の綺麗さと寂しげな商店街にじーーーんと来た!いつか行って見たくなったよ。お遍路道に沿って歩くとあんまり路地裏探検出来ないかもね?

善根宿のお弁当の豪華さにもビックリ。お遍路さんを喜ばせたい為だけで、そこまでしてくれるって凄い方がいるんだね。読んでてこっちまで心が暖かくなったよ。

今ぱんらはちょっと仕事的、家庭的にしんどいんだよ。まあぱんらぐらい長生き??してればイロイロあるわよねぇ。だから重いバックパック背負って遠いお遍路道を一人歩くサトシ君の姿から勇気貰ってるよ。サトシ君なら絶対諦めずにやり遂げるんだろうな、と思うとぱんらも頑張れる。次の食事や今夜の寝床が未定なまま旅を続けるって凄く勇気のいることだもの。だからありがとね。



日和佐
風ささき
自分は、当時、海岸線の有料だったかな?
高台のワィンデイングロードをバイクで飛ばし、
アッという間に通過してしまった。
歩きは、旅の原点だね。
見逃すことなく?
目に焼き付けられる。
本当に弁当豪華でありがたいね。
海岸線が眩しいね、明日は春の彼岸の中日で
父の命日です。
生きていれば、何でも出来る。
生きることが、人生の修行。
明日もいい旅を。
いよいよ、桜で花見の季節だね。

みなさんコメントありがとうございます!!
サトシ
お遍路道にしたがって進むと、国道をそれて山道へとつれて行かれることが多いので街を通り越してしまうことが多いですよ。
そのため、買い物ができなかったりと、最近では結構遍路道からそれて旅してます。(笑)
善根宿のお弁当はすごいですよね。
善意でここまでしてくれる橋本さんの思いやりに感動します。
善根宿の中でも特にお遍路さんの中では有名なところで、毎日のように噂を聞きつけたお遍路さんがやっうてくるので、すごく大変ではないかと心配もしますが、歩き疲れてやってきたお遍路さんにはすごくありがたい宿でした。
ぱんらさんに風ささきさんも、お遍路どうですか。(笑)
自分の旅が力になっているかわからないですが、ぱんらさんも頑張ってください。
仕事をしながら家庭を持つことは、旅なんかと違って休みがないので本当に大変じゃないかと・・・

頑張れって言ってもらえて嬉しい
ぱんら
コメント返しありがとね。

まだまだしんどい日は続いてるけど、何とかやってます。頑張ってる人からの [頑張れ]と言う言葉、すっごく重みがあって嬉しかったよ!旅と人生って本当に良く似てるよね?重い荷物もって長い道を歩き続ける、辛い上り坂、楽チンでも危険な下り坂、雨で停滞したり、人の善意や悪意に触れ、それでも旅は続くんだよね。日本一周の経験はきっと将来のサトシ君にとってすっごい財産になると思うよ。

サトシ君のブログに本当に元気もらってるんだよ!
更新楽しみにしてるねっ!

コメント:を閉じる▲
コメント:
この記事へのコメント:
日和佐好きかも
風邪どう?悪化してないといいけど。

日和佐の海の綺麗さと寂しげな商店街にじーーーんと来た!いつか行って見たくなったよ。お遍路道に沿って歩くとあんまり路地裏探検出来ないかもね?

善根宿のお弁当の豪華さにもビックリ。お遍路さんを喜ばせたい為だけで、そこまでしてくれるって凄い方がいるんだね。読んでてこっちまで心が暖かくなったよ。

今ぱんらはちょっと仕事的、家庭的にしんどいんだよ。まあぱんらぐらい長生き??してればイロイロあるわよねぇ。だから重いバックパック背負って遠いお遍路道を一人歩くサトシ君の姿から勇気貰ってるよ。サトシ君なら絶対諦めずにやり遂げるんだろうな、と思うとぱんらも頑張れる。次の食事や今夜の寝床が未定なまま旅を続けるって凄く勇気のいることだもの。だからありがとね。

2013/03/19(Tue) 10:21 | URL  | ぱんら #-[ 編集]
日和佐
自分は、当時、海岸線の有料だったかな?
高台のワィンデイングロードをバイクで飛ばし、
アッという間に通過してしまった。
歩きは、旅の原点だね。
見逃すことなく?
目に焼き付けられる。
本当に弁当豪華でありがたいね。
海岸線が眩しいね、明日は春の彼岸の中日で
父の命日です。
生きていれば、何でも出来る。
生きることが、人生の修行。
明日もいい旅を。
いよいよ、桜で花見の季節だね。
2013/03/19(Tue) 18:54 | URL  | 風ささき #-[ 編集]
みなさんコメントありがとうございます!!
お遍路道にしたがって進むと、国道をそれて山道へとつれて行かれることが多いので街を通り越してしまうことが多いですよ。
そのため、買い物ができなかったりと、最近では結構遍路道からそれて旅してます。(笑)
善根宿のお弁当はすごいですよね。
善意でここまでしてくれる橋本さんの思いやりに感動します。
善根宿の中でも特にお遍路さんの中では有名なところで、毎日のように噂を聞きつけたお遍路さんがやっうてくるので、すごく大変ではないかと心配もしますが、歩き疲れてやってきたお遍路さんにはすごくありがたい宿でした。
ぱんらさんに風ささきさんも、お遍路どうですか。(笑)
自分の旅が力になっているかわからないですが、ぱんらさんも頑張ってください。
仕事をしながら家庭を持つことは、旅なんかと違って休みがないので本当に大変じゃないかと・・・
2013/04/06(Sat) 21:07 | URL  | サトシ #-[ 編集]
頑張れって言ってもらえて嬉しい
コメント返しありがとね。

まだまだしんどい日は続いてるけど、何とかやってます。頑張ってる人からの [頑張れ]と言う言葉、すっごく重みがあって嬉しかったよ!旅と人生って本当に良く似てるよね?重い荷物もって長い道を歩き続ける、辛い上り坂、楽チンでも危険な下り坂、雨で停滞したり、人の善意や悪意に触れ、それでも旅は続くんだよね。日本一周の経験はきっと将来のサトシ君にとってすっごい財産になると思うよ。

サトシ君のブログに本当に元気もらってるんだよ!
更新楽しみにしてるねっ!
2013/04/10(Wed) 12:19 | URL  | ぱんら #-[ 編集]
コメント:を投稿
URL:

パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック:
この記事のトラックバック URL
この記事へのトラックバック: