ただいま~♪
走り出してまもなく国道と合流する。
そこにあった案内板には右がこの日目指す福知山、そして左は地元大阪とあった。

516@DSC05693.jpg

半日でも自転車をこぎ続ければ我が家に帰ってこれるだろう、もう思いは左に傾いて仕方がなかった。
ときに”なにわナンバー”の車も見かけるし、本当に目と鼻の先までやってきている。
元の生活に戻りたくて仕方がないが、どこまで走ればいいのかと地図に問いかけては、旅の道のりは沖縄へとまだまだ続いていた。
好きでやっている旅であったのに、今では帰りたい思いに苦しんでいる気がする。
もちろん、そのようなことも忘れて大いに楽しんでいることもあるのだが、いつからか最後までやり遂げないといけない使命に変わってしまったかのように、旅することに一生懸命な自分が多くなった。
長旅に疲れてしまったのもあるが、なにより我が家のある大阪がすぐそこまで来ていることもあだろう。
まだまだ続く旅の重みに沈みながら大阪を背にしていた。

旅794日目 「我が家に繋がる道」

今朝は7時に起床。

肌寒い曇り空に、雨でも降るんじゃないかと思った。
連日の暑さに、まだ雨の方がましにさえ思えてしまうところだが、
予報では雨の心配はないようで、この曇り空が続くようだ。

516@DSC05688.jpg昨夜は篠山城跡のそばでキャンプ

朝食にマヨネーズをたっぷりパンにのせてかじり、お腹を膨らませてからスマホで数キロ先に見つけておいたマクドへと駆け込むことにした。
この田舎にマクドなんて絶対に無いと思っていたが、国道に近いところにTSUTAYAなどと共にそろって固まっている。
自分がもしこの町に生まれ住んでいたら、都会との唯一の接点を感じるオアシスとなっていただろう。

思惑通り、それぞれの席にコンセントが設置され、机に広げたノートパソコンだけでなく、延長コードをのばしたザックの中でこっそりeneloopから電動シェーバーまで、とにかくありったけの電化製品を充電させてもらった。(パソコン以外の充電は断られることが多いため、ごめんなさい・・・)
そんなに居るつもりはなかったのだが、そうしてバッテリーも気にせず熱心にブログの投稿にあたっていたら、結局は11時までいてしまっている。
それでも、まだまだやるべきことはたくさんあったが、これ以上遅くなれば福知山を観光する時間だけでなく、そんな福知山へ日没までに到着できるかすら怪しくなってくるため、慌てて出発することとした。
そして昨日もそうだが、風邪気味なのか鼻水が止まらず苦しんでいる。
マクドから出てくると、散乱するビニール袋にティッシュが転がっていた・・・。
まさかと思えば、そのまさか・・・。
自転車にくくりつけていたゴミ袋をカラスにやられてしまったようで、さらにはこの日の強い風に大いに散らばっているのがよりいっそう悲しさを引き立てていた。
それらを人が通っていく中、腰を曲げて拾いかき集めている時がとっても惨めである・・・。
さらにショックだったのが、今日のお昼に食パンに挟んで食べようと楽しみにしていたハムまでやられてしまっていたのだ!!(> <)/
真空パックのハムをどうして食べ物と分かったのだろう、本当に賢い奴らだ・・・。

516@DSC05692.jpg朝からマクドで11時までブログ

516@DSC05691.jpgマクドの駐輪場、そしてハム事件現場・・・。

自分たちは通称”いなろく”と呼ぶ国道176号線を北へと、福知山市街地目指して快調に走らせた。
この”いなろく”、我が家のそばを通り、そして終点は大阪駅前へと地元では幹線道路としてよく走ることが多かっただけに、こんな兵庫県の奥地まで延びていることに驚きつつ、そして愛着を感じた。
そして現れた大阪への交差点には冒頭にもふれたように旅の重さに沈みそうな思いになるが、そのような思いはそこに置き、我が家につながる道に背を向けて、めいっぱい福知山へとペダルを回した。
いつか堂々と帰ってこれる日を楽しみにして・・・。

516@DSC05693.jpg国道176号線、”いなろく”で地元大阪では親しまれている。
   そして左の大阪の文字にすごく惹かれた。


516@DSC05697.jpg四方を山々に囲まれた篠山盆地を進む

516@DSC05698.jpg国道176号線 北野付近

この日、まず見ておこうと思った追手神社がなかなか見つからない。(> <)/
神社自体はよくある小さなもので大したものではないようだが、そこに据わるモミの木が樹齢千年と言われる日本一であるそうだからだ。
走る国道の一つわき道であったため、ついでにと見に来たのだが、地図に書かれた場所まで来てもそのような神社が見あたらなければ、それらしき大きな木も無かった・・・。

地図と照らし合わせる限り確かにその場所に来ているはずなのだが、しばらく行ったり来たりを繰り返したのち、また静かな集落に尋ねる人もいなければ必死に探すほどでもないと思い、結局は謎を残して先に進んでしまっている。

516@DSC05703.jpg日本一のモミの木はこのあたりのはずなのだがわからず、
    またひと気もなく尋ねることもできずに諦めることに・・・。


516@DSC05704.jpg新鐘ヶ坂トンネルを抜けて篠山市から丹波市へ

次もちょっと苦労した・・・。(^^;
案内板に誘われ、”鬼の架け橋展望所”へとやってきたのだが、そんな”鬼の架け橋”を探してもどこを指しているかが分からず、その場には展望所と示された看板のみがぽつんと立つのみである。
また鬼の架け橋がどういったものすらかも知らなかったため、スマホで調べたほどだ。
鬼の架け橋とは岩と岩の間に石が挟まるように橋ができているところがそうで、
なんとなく思った方向へ、カバンから取り出してきた300mm望遠レンズでのぞき込んでようやくわかったほど、遠い山頂であった。
展望所といえどかなり小さく、肉眼じゃほとんど分からなかった。
眺めると言うより、金山山登山のハイライト的な場所で、そこを渡るのに良さがあるのだろう。

516@DSC05709.jpg鬼の架け橋展望所だが、遠くて分かりづらい・・・。(^^;

516@DSC05705.jpg 300mm望遠レンズでなんとか見える山上の鬼の架け橋
           その名の通り、鬼が架けたと言われる。


山間をすり抜ける川の流れのように、内陸にしてはそれほどアップダウンも少ない道のりを快調にこぎ進めている♪
そんな途中、廃墟となった旅館を見つけ、それが気になって仕方がなく、
はじめは何となく横目で確認すればあっという間に通過したのだが、窓ガラスが割られていて簡単に入れそうだったことを思いだし、Uターンして戻ってきてしまった。
その表にやってくれば、廃墟ならではの気味悪い雰囲気・・・。
旅してイヤってほど見かける廃墟なのだが、なにを考えてなのか、このときはちょっと中へ入ってみようとなぜか思った。

なぜかと聞かれれば自分でもよく分からないのだが、今朝から期待はずれの観光ばかりにもしかしたら話題が欲しかっただけかもしれない。
また簡単に中に入れる状態であったのが、いちばんの理由かもしれないが、
廃墟といえ不法侵入と分かった上で、迷いに迷ってだが入ってみることにした。

516@DSC05756.jpg丹波市に入ってすぐに見つけた旅館の廃墟・・・。

516@DSC05715.jpg表の窓ガラスは完全に割られ、
   簡単に中に入れてしまうこともあり恐る恐るだが散策・・・。


内部はものすごく荒れ果てていて、床に散らばったガラス片がどうしてもパリ、パリ・・・、と靴裏でさらに細かく割れていった。
その音がどうしても気になって仕方がない・・・。
建物の中に入ってからは国道の車の音が遠のき、そんな自分の音のみが気になるほど館内にひびいたからだ。
廃業になったことにオーナーがヤケクソになって腹いせしたのか、それとも誰かが肝試しに使ったのかは分からないが、ものは手当たり次第に散乱し、消火ホースも飛び出していた。
ちょっとマズイかな・・・、なんて思いつつ、それでも恐る恐るであるがどんどん奥へと入り込んでいってしまい上の階へと向かうことにしたが、入り口から遠ざかっていく2階の階段を上がっている時がいちばん怖かった。
もしかしたら浮浪者が住み着いているかもしれない・・・、なんて不安が頭をよぎるし、そんな住人とはち合わせたり、また遺棄された死体や誰かが潜んでいたらと、そんな緊張感に本当にドキドキしながらである。
2階の一室だけに布団がぽつんと中央に敷かれ、そばにはカラ瓶のお酒が並んでいたから、そんな予感がした。
そこらの遊園地のお化け屋敷なんかと比べようのないほどに怖かった・・・。(^^;

516@DSC05721.jpg

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516@DSC05732.jpg

516@DSC05731.jpg

なんかちょっと悪いことをしたなと反省はしつつ、無事に出てきたときにはそれまでの怖さがおもしろさへと覆り、もしかして廃墟マニア?なんて思うほど、ドキドキした自分がいる。
立派な宴会場もあったから、当時はこの丹波篠山を観光しにやってきた人々で賑わっていたのだろうか。
旅していて廃墟は山ほど見るだけに、廃墟散策がクセにならなきゃいいけど・・・。(^^;

昼過ぎに柏原(かいばら)市街地へと入っていった。
カラスに生ハムを奪われたため具なしサンドイッチ(食パンにマヨのみ)ってのもますます悲しいので、コンビニで贅沢にも唐揚げ弁当を食べることにした。

ただ通過するだけと思っていた柏原だったが、柏原藩屋敷跡に木の根橋、織田神社など、思いのほか見所があって、それらを見て回ってはこの町に思いのほかいてしまっている。
ここ柏原は織田信長の弟、織田信包から始まり代々織田家によって明治まで納めた町であり、織田神社は柏原藩藩主三代目、織田信勝を祭神として祀り、
町内にはそうした藩邸に武家屋敷がのこる城下町で、意外であるが、
織田家ゆかりの地であったことに、ここに来て初めて分かった。

516@DSC05780.jpg柏原の町並み

516@DSC05763.jpg織田家代々によって納められた柏原藩跡

516@DSC05782.jpg柏原藩藩主三代目、織田信勝を祭神として祀る織田神社

516@DSC05785.jpg ”時の太鼓櫓”のからくり人形が太鼓を打って2時を知らせるところ。

516@DSC05776.jpg奥村川をまたぐ”木の根橋”
   樹齢千年とも言われ、兵庫県の天然記念物に指定されるそうだ。


”木の根橋”はその名の通り、ケヤキの木の根が真横に伸びて橋のようになっていていて、その姿は根とは思えないほど、巨木の幹が横たわっているように太くて丈夫なもので、普通に根に乗って川を渡れるほどだ。
並んである橋は根を考慮して削られ、樹齢千年と言われる木は今でも新芽を出し元気であることがすごい。

その後は寒さに久々のウィンドブレーカーを取り出して走ることに。
昨日までの灼熱の暑さが嘘のようだ。
 
柏原を出たところに、目指す福知山まで29kmとあったものだから、到着して残された時間での観光は難しいと判断し、その後はゆっくりと目指していった。
道の駅”丹波おばあちゃんの里”には3時に到着。
丹波に入ってからと言うもの、カワイイ虹色の恐竜のマスコットをたびたび見てきたが、ここでその理由が判明した。
ここ丹波では”丹波竜”と名付けられた国内最大級の大型草食恐竜の化石が平成18年に発見されて、恐竜に湧く町であるようである。
同じく恐竜の化石発掘に湧く福井県にも近いし、このあたりは大昔は恐竜だらけだったのだろう。
それにしても、はじめはNHKか何かで出てくるキャラかと思っていた。(^^;

516@DSC05799.jpgフードコートまである大きな道の駅
   舞鶴若挟自動車道の春日ICに位置し、SAみたいなところであった。


516@DSC05793.jpg丹波のマスコット丹波竜の”ちーたん”だそうです♪

516@DSC05801.jpg ”丹波竜”と名付けられた国内最大級の大型草食恐竜

516@DSC05798.jpgちーたんいっぱい♪

516@DSC05794.jpg道の駅には大きな公園にキャンプによさそうだが、目指す福知山まであと少し!

さぁ、ここから一気に福知山まで目指す。
それまでの”いなろく”から国道175号線へと移り、JR福知山線と併走しながら進んでいった。
その後、ちょっとした登りが続く京都との県境の塩津峠を越えていく。
それにしても久々に肌寒く感じた日で、そんな峠でうっすらと汗ばんで登っていた以外は、むしろ寒いとさえ思って走っていた。
なんでだろう、ずいぶんと内陸に来ている為なのか?、それともこの日の曇り空のせいなのか?、それともそんな両方が伴ってなのかはわからないが、汗水流して走っていた昨日が嘘のようにこの日は肌寒く感じての走行であった。

516@DSC05802.jpg

516@DSC05807.jpg塩津峠を越えて福知山へと、一時的に京都へ入ることに。

福知山市街地には5時のチャイムが鳴り響くのと同時に到着する。

出稼ぎの外国人がこの街に多く住むのか、東南アジアっぽい不明な文字が並ぶ宣伝看板を所々で見かけた。
とりあえず駅を目指して走っていると、明日にでもゆっくり観光していくつもりの福知山城がドンと突然現れ、その姿に驚いた!
櫓まで復元された意外なほど立派なもなのだ!!
ちなみに、あの本能寺の変で織田信長を裏切るも、すぐに羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)に討たれ、三日天下となった明智光秀のお城である。

明日の観光を楽しみにして、とりあえずは駅前へと向かうことにした。

516@DSC05820.jpg立派に再現された福知山城!!

そしてやってきた福知山駅も、こちらも意外と立派な姿である。
がらの悪そうな高校生が多くたむろしていているなか、観光パンフレットをもらう。
山奥の町だからと、その程度を思いこんでいたが駅構内もオシャレであったし、思っていたものとは大きくかけ離れていた。
しかし、ありそうですき家は見つからなかった。(このとき牛丼がすごく食べたかったからちょっと探していたのだ・・・)

516@DSC05850.jpg JR福知山駅

516@DSC05852.jpg福知山駅前の様子

516@DSC05860.jpg駅構内にあった鯱

516@DSC05864.jpg福知山市役所に福知山城

ローソンでカップラーメンを食べ、その後はマクドでブログをして日没を迎える。
夜は福知山城跡公園でテントを張って眠ることにした。

516@DSC05865.jpg日没までマクドでブログをしたのち、福知山城跡公園で今夜はキャンプ


5月16日 おしまい。


走行時間 4:15[h]
走行距離 56.3[km]
平均速度 11.3[km/h]
最高速度 33.1[km/h]

天候:くもり
体調:良好

キャンプ地:福知山城跡 公園 (京都府福知山市)


[あとがき]
5月28日、兵庫県最後の街、赤穂市に来ています!
岡山県へと移り、小豆島、直島へと島旅をする予定です♪

なにかお勧めの情報、場所でもあればメールください♪
yaku@docomo.ne.jp


旅全記事リスト http://teriyaki830.blog.fc2.com/archives.html

読んでくれてありがとうございます
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[2013/05/28 17:39] | 兵庫
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これ以上ない遠い寄り道
風ささき
それが旅であり、日本一周なんだろうね。
少しでも長く、近道を選ばない。
でも、ちょっと長くなりすぎた寄り道になってしま
ったようだね。
魔が差す、何もなければいいけど、一人だし危険
であるし、廃墟はほどほどに。
数千年後は、全てが土に還る、その手前の痕跡。
最後が吉とは言えない、明るい未来は想像だけ
で見えてこない、今を精一杯生きて、とりあえず
目先の目標の岡山県を想うだね。
明日もいい旅を。

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これ以上ない遠い寄り道
それが旅であり、日本一周なんだろうね。
少しでも長く、近道を選ばない。
でも、ちょっと長くなりすぎた寄り道になってしま
ったようだね。
魔が差す、何もなければいいけど、一人だし危険
であるし、廃墟はほどほどに。
数千年後は、全てが土に還る、その手前の痕跡。
最後が吉とは言えない、明るい未来は想像だけ
で見えてこない、今を精一杯生きて、とりあえず
目先の目標の岡山県を想うだね。
明日もいい旅を。
2013/05/28(Tue) 20:44 | URL  | 風ささき #-[ 編集]
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2013/05/29(Wed) 16:53 |   |  #[ 編集]
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2013/05/30(Thu) 00:02 |   |  #[ 編集]
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2013/05/30(Thu) 00:06 |   |  #[ 編集]
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